マイルストンの新事務所(自立生活センター)着工!
嬉しいことに、2014年にマイルストンの事務所ビルが完成する予定です。そこを自立生活運動の拠点として、重度障害者が介助サービスを利用しながら自立生活を送るための研修を受ける施設にします。また、ピアカンや権利擁護運動なども展開していくほか、補装具の技術開発にも力を入れていきたいと思います。現在、土地を購入して着工したところです。完成する日が待ち遠しいです。
さらに特筆すべきは、この事務所がパキスタン初の「ユニバーサルデザイン」を取り入れた建物になるということでしょう。私たちは専門の建築家に基本デザインをお願いし、またこの地域で五本の指に入る建設会社に構造設計を依頼しました。地元の市役所の建築許可も下りたので、いよいよ建設作業開始です。マイルストンのスタッフたちが毎日現場に足を運んで、実際に作業を手伝ったり、様子を見守ったりしています。私自身、アメリカでユニバーサルデザインについて少し勉強してきたので、最大限に活かしたいと思います。皆でエンジョイしながら働いているので、まったく大変ではありません。障害者運動の一端を担っているのだと思うと、とても嬉しい気持ちになります。
私がダスキンの研修生だったころ、真砂子さんから言われた言葉があります。「シャフィク、いいから活動をはじめなさい。資金やその他の必要なリソースは、後からついてくるものだから」というものでした。そして実際に、その後の私の経験を振り返ってみますと、マイルストンとして何か新しいことを始める度にいつも何処からか支援を得ることができました。マイルストンの最大の強みは、素晴らしいメンバーたちとチームワークです。ダスキンの帰国研修生も4人います。他のメンバーたちもメインストリーム協会やJILの研修を受けたりしています。
マイルストンが設立されて21年になりますが、今回のプロジェクトはその歴史に残るビッグ・チャレンジであるといえるでしょう。皆さんのあたたかい支援や応援、アドヴァイスを待っています。新しく建設される自立生活センターが、ダスキン研修事業の目に見える成果のひとつであると認識されることを願っています。私の夢は、完成したマイルストンの建物に帰国研修生がみんなで集まることです。そして、これまでの各国の経過を報告し合ったり、将来の目標を一緒に立てたりすることです。
シャフィク・ウル・ラフマン
(第3期プログラム)
マイルストン代表