自立生活ワークショップ
~クリシュナさん(6期生)をお招きして~
6月26日~29日、台湾共同募金会の助成を受けて、ネパールのクリシュナさんをゲストに迎え「自立生活ワークショップ」を実施しました。ワークショップは台北と高雄の2カ所で行い、障害者とその関係者を中心に100名以上の人が参加しました。このイベントを企画したのは去年です。しかし、今年4月にネパールで大きい地震が起こり、クリシュナさんたちのことをすごく心配しました。安否確認が取れた後は、台湾に来られるかどうかを心配しました。しかし、クリシュナさんたちが「大丈夫!」と言ってくれて、すごく嬉しかったです。そして、私たちもネパールのために何か手伝いたいと思い、募金活動を始めました。
<ワークショップ日程>
6月26日:バリアフリーツアー in 台北
6月27日:自立生活ワークショップ in 台北
6月28日:自立生活ワークショップ in 高雄
6月29日:バリアフリーツアー in 高雄
会場ではネパールの帽子、スカーフ、Tシャツ、お茶などを販売しました。ワークショップでは、みんながネパールの帽子をかぶりました。面白かったです。
台湾の人たちは、ネパール地震のためたくさん応援してくれました。たくさんの物が売れました!
今回、クリシュナさんたちには、台湾のバリアフリーを体験してもらいました。飛行機、地下鉄、新幹線、ノンステップバス、バリアフリータクシー、船、ケーブル・カー、全部乗りました!クリシュナさんたちは「すごくいいなぁ」と言ってくれました。そして今回のワークショップをきっかけに、台湾の電動車いす製作技術をネパールに移転する企画が持ち上がっています。
今回のワークショップを開催したのは、昨年、クリシュナさんにネパールで開催されたセミナーに誘われたことがきっかけでした。その時、ネパールの状況と自立生活運動の様子を見て、とても感心しました。是非、台湾の皆さんにも知ってもらいたいと思い、この企画を考えました。台湾の皆さんは、これまで日本とアメリカの自立生活運動の話を聞く機会がよくありました。ですから、「自立生活運動は先進国にだけあるもの」と思い込んでいました。今回、クリシュナさんの話しを聞いて、ネパールの環境は台湾より難しいことが分かりました。よく停電するし、道も歩きにくいです。でも、みんな一生懸命、自立生活運動を進めるために頑張っています。それは、ネパール政府がお金を出して車いす製作を始めたり、介助サービスが実現したりという成果に繋がっています。クリシュナさんは自分の結婚の話もしました。「障害者が結婚するのが難しい理由は、:自立生活運動が進んでないからです!」今でも人の考え方、そして、環境面にもたくさんバリアがあります。
台湾の皆さんは、クリシュナさんからいろいろと話しを聞き、ビデオも見て、衝撃を受けたと思います。
このような帰国生同士の繋がりを築くイベントとフォローアップはすごく大事です。なぜなら、お互いに良い点を学び合い、支援し合えるからです。すごく意味あることだと思います。
今回のワークショップをきっかけに、ネパールと台湾で、車いすの企画だけでなく、いろいろなことをやっていきたいと思います。