台湾ユース障害者リーダー育成ワークーショップ報告
2016 年に日本財団とリハ協が行ったアジア太平洋障害者パートナーシップ事業ワークショップに参加して、たくさん講義を受けて勉強になりました。研修した内容を台湾に帰って仕事に活かしています。仲間にもシェアしました。
その中の1つで企画書も作りました。そして台湾の共同募金会から798,000台湾ドル(約300万円)の助成金をもらいました。自立生活の理念を広げるためのワークショップをやりました。自立のことを伝える他に、参加者にも研修プランを書いてもらって、良い人6人を選んで(重度障害者のため介助者も含めて)3週間、日本の大阪の夢宙自立生活センターで研修します。帰国後台湾各地のセンターを通じて自立生活運動を広げる活動をやってもらいます。
台湾では今6つ自立生活センターがあって、それぞれ地域の障害者たちをもっとエンパワーして、日本の自立生活センターへ派遣して障害者自立生活運動に関するノウハウやスキルを勉強できたらいいなあと思ってます。4月と5月に台湾の2ヶ所(台北と高雄)でワークショップを行ないました。その中で自立生活の理念と知識を教えました。参加者は自分の地域でなぜ自立するのが難しいか、なにが足りないか、制度をどう変えたらいいか、そしてできたら日本でどんなことを学びたいか、いろいろディスカッションしました。
今回参加者の中で、初めて勇気を持って家族を説得してイベント参加した人がいました。自分で、交通や、2日間必要な手配を私たちと相談しながらやりました。私たちが用意した介助者のサポートで外泊もできました。自立は可能だと本人が感じました。そして台湾各地から来た障害者同士と出会って話し合いしてすごくお互いにエンパワーされたと聞きました。
ワークショップでみんな沢山考え方を交換しました。参加者自身の個人史も話しました。そして今の台湾の問題点は、バリアフリー住宅があまりない、家から出るのが難しい、家から出てもバリアフリーのバスが少ない、行きのバスがあっても帰りのバスがない、またいつ来るかどうか分からない時もよくあります。街の店もバリアが沢山あります。外はバリアフリートイレはあるけど倉庫(ものおき)になってしまう時がよくある。地域で生活すると介助時間数もすごく少ない。重度障害者はやはり家族に頼まないと生きていけない状態。就学や就職もまたまた難しい。沢山差別と偏見があるからです。台湾では障害者に関する法律あるけど執行力がない、などの意見がでました。
やはり、人の考え方を変えるのが1番目の課題です。障害者自身、またその家族や社会の人の考え方を変えなければならない。そのためには自立生活運動が必要です。そして政府の制度と法律も変えなければならない、といろいろ話し合いました。
参加者は日本で自立生活について勉強したいです。自分の好きなテーマも選びました。最終的には6人だけ選びますが、行けない人もこれからセンターと関わって台北で研修もできますし、活動もできます。一緒に面白いこともしましょうと言いました。
台北:4月15日〜16日
参加者:13人
障害者の自立生活についての講義
ディスカッション発表
夜、みんなで自分好きなレストランを選んでおいしい料理を食べました。そして、街でちょうどイベントがあって、無料でお酒を飲めました。電動車いすを使っている人が、何人も一緒に並んでお酒をもらって飲みました。街の人たちは、それを見てちょっとビックリしていました。みんな楽しかったです。ホテルに帰った後、夜中まで話して、仲良くなりました。
2日目、ワークショップで講義しながら、沢山意見交換をしました。自分の研修プランも書きました。
高雄:5月6日〜7日
参加者:27人
自立ために今の台湾の制度では、何が足りないかを発表してます。
台湾の障害者運動の歴史についての講義をやってます
1日目のワークショップが終わって、ホテルの隣にある高雄で一有名な夜市、六合夜市に行きました!台湾の南部でご飯食べると、安くて美味しくてしかたがない料理が、沢山あります。フルーツもとっても美味しいです。ホテルに帰って、またあっちこっち、部屋に行ってお酒を飲みながら話しました~
2日目ワークショップもみんなで沢山のことを一緒に考えました。話し合いしました。終わった後の写真です。
8月に6人を選びます。
8月から~9月まで説明会、準備会を開きます。研修生には、自分で日本行きの航空券や必要な手配をやってもらいます。
10月、3週間夢宙自立生活センターに研修に行きます。
11月~12月 台湾で研修報告会を開きます。そして将来、研修生が台湾でやりたいことを発表します。
今回のワークショップは肢体、視覚、精神障害者が各地から参加しました。みんなの話し聞けてとてもよかったと思います。参加者はとってもパワフルな人ばかりでしたから、逆に私たちも沢山パワーをもらいました。勉強にもなりました。彼らの力と一緒に少しずつ社会を変えたらいいなあと思っています。