2014年5月活動報告
皆さま、2014年5月29日にケソン市のCocoon Hotelで行われたイベントのことを報告します。
イベントのタイトルは「人権と障害 ~国連障害者権利条約の紹介~」です。
私は唯一のろうの参加者で、他の参加者は法務省、教育省、運輸通信省、フィリピン国家警察、労働省などの国家公務員の人が多かったです。
私は、レイプや虐待の犠牲となったろう者支援の経験について話しました。
私は法廷で、ボランティアで主にろうあ女性の支援をしています。多くはレイプや虐待の犠牲となったろうあ女性ですが、それ以外にも、様々な、ろうあ男性(例えば殺人を犯した人、証人、どろぼう、ろうあ女性をレイプした人、教育を受けていないが故に無実にもかかわらず告発された人など)のケースを含むジェンダーセンシティビティ問題について、経験を話しました。
また、VCAD (Visual Communication Assessment of the Deaf)で2つの役割を担っています。特に教育を受けていないろうの被害者や容疑者の手話のレベルについて評価するために、インタビューを行いました。そこでは、聴者の手話通訳とろう者との間をつなぐリレー通訳の助けをしています。
a. VCAD インタビュー
b. 通訳リレー
更に、弁護士のアシスタントをする仕事を始めました。それは保険会社のプロジェクトで、報酬を得ています。それは私自身と家族の助けとなり、またろうコミュニティを助けることにもなります。また、法廷における通訳リレーのコーディネートもボランティアでしています。
以前、フィリピンろうあ連盟とFilipino Deaf Women's Health and Crisis Center (FDWHCC)とパートナーで関係にある、フィリピンろうリソースセンターのプロジェクトとして、“ろう者の人権及びリーガルアクセス” についてのトレーニングプロジェクトを実施していました。私はろうあ女性の教育コーディネーターとして、またFDWHCC の代表として活動しました。その後、この3つの団体は最高裁判所へ、法廷におけるアクセスのためのアドボカシーについてのプロポーザルを提出しました。前述のプロジェクトが終わった後にも、ろうあ女性に関する多くの問題が寄せられたからです。そこで私は、VCADのボランティアとして、ろう犠牲者とのリレー通訳を8年続けました。
この5月に保険会社から仕事のオファーを受け、その会社の弁護士の秘書として、6月1日から働き始めています。その人はろうコミュニティやろう者の問題に対して意識が高く、ろうのクライアントを支援しています。私の業務は、聴者の手話通訳者を介して、その弁護士とろうのクライアントをリレー通訳でつなぐことです。
最後に、5月のイベントで私が訴えたかったのは、私たちの権利について声をあげることです。私たちろう者が巻き込まれている問題がたくさんありますから。
リヴェラ・マ・ロウェナ・ビー(フィリピン、第8期生)
Filipino Deaf Women's Health and Crisis Center Inc
元代表 / ボランティア / ろう者リレー通訳