2010年2月8日
ARDI活動報告
障害児父母の会(ARDI)は、キルギスの歴史で始めての啓発イベント“Drive against indifference!”を開催しました。このイベントは、ARDIのボランティアによって計画、準備され、地域の支援も得て実現に至りました。イベントは、12月3日の障害者の日に先立って、11月29日に行われ、30名の障害児も参加しました。
この活動の主な目的は、交通機関、学校、病院、文化施設などの公共施設における障害児のアクセス問題について、声を上げることです。活動への呼びかけは、Eメール、インターネット、ラジオを通じて展開されました。残念ながら、テレビ局からのサポートは得ることができませんでした。
オートラジオからは、活動の報道や広報をしてもらったり、いくつかの団体や個人からは、資材や資金面での支援をしてもらいました。市長からは、バス2台とマイクロバス1台を贈呈してもらいました。
私たちは、警察の護衛を得て、メインストリートを行進しました。途中で、劇場や遊園地へも立ち寄りました。遊園地で昼食をとり、60名の障害児達にプレゼントを渡しました。イベントには障害児を含め、合計120名が参加しました。全国ネットの3つのテレビ局と1つの地元局も取材にやってきました。HealthPromプロジェクトにより、情報提供や通信支援、移動時の支援がされました。
私たちはその他にも、孤立した子供のいる家庭を訪問したり、資金調達・団体運営・立法・障害の社会モデルに関する研修やセミナーを開催しました。
ウェブサイトの立ち上げ
www.kelechek.kg (“Kelechek”はキルギス語で「未来」)が、HealthPromプロジェクトによる宝くじ基金の支援を得て、2009年3月に立ち上げられました。これは、障害分野、とりわけ障害児問題に特化した初めてのウェブサイトです。おそらく中央アジア全地域でも初めてしょう。サイトはどんな人にもわかりやすいようデザインされ、3クリック以内でほとんどの情報にたどり着けるようになっています。このサイトには、両親、専門家、障害者、国内または国際的な障害分野に関わる団体に役立つ情報があります。立ち上げ以来、キルギスだけでなく、旧ソ連の国々の人々にも役立つ情報源として、知名度が広まっています。より多くの親たちが、サイトの存在を知り、私たちの会の両親と連絡を取り合う者も増えています。2010年には、サイトの促進をさらに進めるつもりです。
キルギス共和国国会にて
12月21日に、予算財政委員会の主導で、EU-PROONプロジェクトの支援を得て、国の機関と市民社会の参加により、2010年の予算法案および2011-2012年の見通しに関する公聴会が開かれました。私もその公聴会に参加しました。参加者からの質問には、財務副大臣のArzybek Kojoshev氏が答えました。
昨年ARDIは他にも様々な活動に携わって来ました。上に挙げたのはほんの一部です。今後も、様々な団体と協力し、活動していきたいです。