The Professional Fellows on-Demand Disability Rights Program
2015年7月12日~26日 セイネップ・ダイカンバエヴァ・キルギスタン
このプログラムはアメリカの障害者の権利と、障害者運動の歴史について勉強するための素晴らしい機会を与えてくれました。
ワシントンDCでは、類稀な女性であるジュディ・ヒューマン女史にお会いできたことも素晴らしい出来事でした。彼女はアメリカの障害者の権利について豊富な経験を有し、大きなインパクトを与えました。
私は “The Great Fight for Disability Rights” と “Blind Ambition”という映画に感銘を受けました。
その2つの映画は7月14日に米国国務省で上映されました。“The Great Fight for Disability Rights” については以前に見たことがありましたが、再び見る機会を得て、アメリカの障害者の権利とADAがより現実のものとなったのだとの結論に至りました。
障害者は生活を変えたいと願っています。平等な権利と機会を得るという目的を持ち、声をあげ、それらを獲得することを熱望しています。社会からの隔離やバリアを取り除くために関わっていく意思を持っています。私はミーティングでこのことについて言及しました。
Sue Swenson女史にも会いました。彼女は、米国教育省、特別教育及びリハビリテーションサービス局で次官補代行(局長)を務めています。 障害のある息子が教育を受けられている母親に会えたことは素晴らしい出来事でした。彼女は障害者の教育アクセスの改善のために尽力し続けています。Swenson 女史は権利とリハビリテーションに焦点を置いた、医学モデルから社会モデルへの変換において素晴らしいモデルケースを作り出しました。
U.S. Access Boardの代表理事を務めるDavid M. Capozzi氏とも議論を交わしました。 人権・公人としての領域・私人としての領域・建築の領域・空気・水などの、全ての重要な領域について、それらの開発基準及び法律について議論しました。
更には2010年に私が参加した、MIUSA のAdvance Leadership Program で会った、World Learning のプログラムオフィサーのAmy Reid氏との再会や、シカゴのAccess Living のDaniel氏と、先ほど挙げたCapozzi氏とは、先の6月9日から11日にワシントンDCで開催された、弟8回障害者権利条約締約国会議でもお会いしました。両名との再会も嬉しいものでした。その時は、官民連携やADA25のシカゴ・イニシアチブについて、シカゴ市長室障害者対策局でコミッショナー(Commissioner)を務めているカレン・タムリー氏と共に議論を交わされました。
シカゴでは、市長室障害者対策局やAccess Livingを訪問したり、米司法省公民権局障害者権利部門の元チーフを務めた人物で、John Wodatch氏のワークショップに参加したりしました。
私は弁護士として、ADA Legal Update Workshopが大変興味深かったです。たとえば教育アクセスや職場での技術的アクセシビリティなどの、障害者の権利に関する様々なケースについて聞くことができました。
シカゴにあるMillennium Park Welcome Center はとても綺麗な場所でした。
John Wodatch 氏は素晴らしいワークショップを実施しました。そのワークショップは今回のプログラム全体のまとめとなるようなものでした。障害者の権利・成功や困難・アドバイス・そしてアメリカの障害者の権利についての将来の展望など、十分な説明がなされた非常に意義深いミーティングとなりました。ミーティングはサンフランシスコにあるEd Roberts Campusで行われました。そこでは、早期介入・モニタリング・リサーチセンター・スポーツプログラムなどの様々なプログラムが実施されています。
教育機会への平等なアクセスや障害のある学生のための活動について、UC Berkeleyの障害学生プログラムのディレクターを務める Paul Hippolitus氏と対話できたことは有益でした。彼らの教育プログラム、全ての学生に対する機会の提供、そして彼らの持つ技術などはとても重要だと思いました。
まとめますと、私は“ピープルファースト“のコンセプト、人として扱われることに焦点を置く、ということに魅了されたのです。この新しい気づきは私にインスピレーションを与えてくれました。短く言えば、常により良いオプションを模索することが良い結果を生み出すということです。
私はアメリカの人々が、まず人として扱われているという事実に感動しました。私たちの社会的地位が保障されて後、障害について議論がなされるべきなのです。障害のない人と同じ生活レベルまで、障害者の生活を向上させるより良い解決を見つけました。今回アメリカで得たこの経験を母国で活かすことが出来ることを願っています。一歩ずつ、障害者も障害のない人がその人生をエンジョイするのと同じように、エンジョイできるようになります。
私が今回出会った全ての人から、障害の概念について、より深い理解を与えてもらいました。そして新しいアイディアをもらうことができました。自国で障害者の権利向上のために活動していくことへのエネルギーとパワーをより強くしてもらいました。
ジュディ・ヒューマン女史の言葉のとおり、常に過去・現在・未来の状況分析を実行します。
アメリカ合衆国国務省に感謝を申しあげます。特にWorld Learning team のAdam Meier氏、Vlad Spencer氏、Amanda Bischoping氏、Aleena Inthaly氏、Kelly Morgan氏、そしてWendy Dang氏に、このような素晴らしいプログラムを実施してくれたことをお礼申しあげます。