Duskin Leadership Training in Japan

活動報告

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第11期生 ジャムナの活動報告

CILカトマンズ
経過報告:2018年12月

団体の紹介

CILカトマンズは、障害者による障害者のための、非営利・非政治的な障害当事者団体です。自立生活をコンセプトに、障害者(PWDs)権利の促進と保護を行うために設立された民間団体です。障害者によって定義された「自立生活」という用語は、あなたのために何かをする、一人で生活をするという意味ではありません。日常生活において必要な援助や支援機器を選択したり、管理したりするという意味です。また、社会が提供しなければならない適切な環境、つまり住居や交通、医療サービス、雇用、同様に娯楽や教育、訓練の機会にもアクセスすることを意味しています。自立生活(IL)は、障害者の人権を促進し保護するための障害者の展望であり、哲学であり、運動であります。

カトマンズ自立生活センター(CILカトマンズ)は、女性子供省や社会福祉省、NPO法人自立生活センターイルカ、沖縄県、JICA沖縄、オーストラリアのボランティアプログラム、Planete Urgence、ネパールの地方自治体の援助を受け、ネパールで自立生活の概念を促進し確立するために活動を行っています。

12月は、国内におけるアクセシビリティと支援機器の製作、ピアカウンセリング、自立生活プログラム、知識共有プログラムといった、大きな支援運動を成し遂げるために活動を行いました。加えて、ネパール障害国立連盟(NFDN)と他の障害者団体と日本財団との連携で、CILカトマンズは、ハンセン病のために障害に直面している人々の知識共有やインクルージョンに関するプログラムをファシリテートしました。さらにCILカトマンズは、“国際障害者デーと他の世界人権デー”を祝うことをモットーに、ネパール政府や国際非政府組織、地方障害者団体によって行われている様々な活動に積極的に関わっています。

2018年12月の間に行われた活動は、以下の通りです。

1. アドボカシー

CILカトマンズは、2018年12月3日に、地方地区の社会開発省によって組織された交流プログラムに積極的に参加しました。プログラムの間、CILカトマンズの会長のGanesh K.C氏は、ネパール政府の活動やサービスの主流化において、意味のある障害者のインクルージョンを主張しました。同様に、彼は障害者の人々が、毎日の生活において直面している課題についても紹介しました。30名以上もの政府職員は、地方地区の社会開発省の施設内にて行われた交流プログラムを通じて、恩恵を受けました。このプログラムの目的は、障害者を取り巻く状況やコミュニティにおける障害者のための権利やインクルージョンと関連する政策を更新するためのものでした。交流プログラムは、第三州において新たに作られた省や他の政府組織を教育したり知らせたりすることを目的としました。

写真1:地方省と障害者権利活動家との交流プログラム

写真1:地方省と障害者権利活動家との交流プログラム

2. インクルーシブ教育のための交流とアドボカシー

女性子供省と高齢者省のサポートで、ネパール障害国立連盟(NFDN)は、カトマンズで12月6日から8日まで、(2日間の)インクルーシブ教育交流プログラムを開催しました。CILカトマンズは、アクセシビリティと支援機器の側面から、ネパール政府の「学校セクター開発計画」の実行の大きな挑戦について紹介するプログラムに積極的にかかわりました。そのプログラムを行う背景にある主な目的は、すべての子どもたちが質の高い教育にアクセスし、SDGやUNCRPDの「誰も取り残されるべきではない」という目標の実現のために、政府の目標が達成されるようにインクルーシブ教育のニーズを引き出すことでした。

写真2:Ganesh K.C.氏によるネパールのインクルーシブ教育の挑戦についての発表

写真2:Ganesh K.C.氏によるネパールのインクルーシブ教育の挑戦についての発表

議論は、世界人権宣言(UDHR)の26条、経済的・社会的及び文化的権利に関する国際規約(ICESCR)の13条及び14条、児童の権利に関する条約(CRC)の23条、国連障害者の権利条約(UNCRPD)の24条によって主張されている行為にフォーカスされました。条項の主なメッセージは、すべての年齢の障害者のための教育の権利を保障・促進し、すべての教育段階における平等な教育的機会を提供するために、政党のいくつかの義務を規定しています。

同様に、異なる条約のすべての条項は、「特別支援教育」システムの下、すべての子どもが隔離されたり孤立したりせず、適切なモデルと環境が整ったインクルーシブな学校で仲間と一緒に学ぶことを可能にするために、合理的配慮を取り入れ、有能な教師を雇用するインクルーシブ教育システムを前進させるための義務について明確に述べています。

様々な団体からの100人以上の出席者は、インクルーシブ教育の経験、ポリシー、ネパールで質の高い教育を可能にするためのネパール政府の有効な方向性について共有することで知識を得ました。

3. ピアカウンセリング

自立生活運動において、ピアカウンセリングは、自立生活を営む障害者の医療的援助や心理学的ツール、もしくは両方にかかわらず、本当のニーズを見つけ出すための重要な役割を果たしています。研修を受けたカウンセラーは、自分の障害についての理解を深め、障害を受け入れ、彼/彼女らが直面する地域の障壁に対処し、除去できるという自信をもつことができように、適切な解決方法を発展させるため、クライエントの心理・社会的状況を分析します。

CILカトマンズはみな、もし彼/彼女が(ピアカウンセリングの)機会を得たら、日常生活の問題のほとんどを解決することができると信じています。ピアカウンセラーの仕事は、誰かの問題を解決することではなく、単にその人が自主的に適切な解決法を見つけるのを助けることです。ピアカウンセラーは、何をすべきかを言ったり、規定されたアドバイスを与えたりしません。その代わり、ピアカウンセラーは、本人の経験を聞いたり、報告したり、彼女/彼をサポートするために、カウンセリングを受ける人と一緒に機会やリソースを探したりすることによって、解決策を見つけるのを助けます。

a. 個別のピアカウンセリング

12月、CILカトマンズは、Dilmaya Subba氏に個別のピアカウンセリングを行いました。彼女は25歳の女性で、全身まひを引き起こすギラン・バレー症候群と呼ばれる珍しい症候群を患っています。Subba氏によれば、彼女は感染性の胃の病気になりました(神経細胞の損傷を引き起こしてしまう、後に自己免疫障害となるインフルエンザのようなもの)。アメリカ国立神経疾患及び脳卒中研究所によれば、この珍しい病気は約10万人に一人しかかからない病気です。CILカトマンズの会計担当である、Devi Acharya氏は病院を訪れました。そこではSubba氏が治療を受けており、導入としてのピアカウンセリングや、状態について知りました。

Subba氏はネパールの遠方から来ました。彼女は、香港で働いていましたが、自分の身体の不調を感じ、ギラン・バレーだと診断され、ネパールに帰ることに決めました。体の痛みを軽減させるために、薬や定期的な理学療法を受けなければなりませんでした。しかしながら、そのような重い薬を使わないよう、親族や隣人に無知なアドバイスを受けたとき、彼女の人生に不運が訪れました。(医療的ケアを受ける)代わりに、彼らは彼女がシャーマンに行かなければならないと言いました。シャーマンは、彼らが精神世界に存在することやスピリチュアルエネルギーの援助により病気は治るということ信じ、それを知覚し交信するために、意識状態を変化させるのを巻き込む実践です。Subba氏は、対症療法の薬を飲むのをやめました。これが、左手にわずかな機能的能力を残したまま、全身まひになってしまう結果を招きました。彼女が感じていること、経験していることを話したり、共有したりすることに困難があります。Devi氏は、彼女の家族に彼女をCILカトマンズ事務所に連れてくるよう提案しました。なぜなら、私たちは彼女の信頼を得るために、センターの可能な限りのリソースを活用して、更なるピアカウンセリングのコースや自立生活プログラムを行い、コミュニティにおける身体的、態度的なバリアの存在に打ち勝つためのスタミナを構築することができるからです。

写真3:Devi Acharya氏がピアでSubba氏の家族カウンセリングを行っている

写真3:Devi Acharya氏がピアでSubba氏の家族カウンセリングを行っている

b. グループピアカウンセリング

2018年12月27日、CILカトマンズは、オフィスで一般のメンバーとグループカウンセリングを行いました。初めて、新しいオフィスに一般のメンバーを迎えたことは、楽しい一時でした。カウンセリングは主に、偏見や障害に対する人々の態度が原因のため、過去の経験や直面した課題を仲間と共有することに焦点が向けられました。何人かの仲間は、彼らが以前直面した多くの課題と困難にもかかわらず、楽しそうに価値のある見解と自身の自立した明るい生活をするための活動について共有しました。セッションの間、CILカトマンズのスタッフは、ビジネスを始めようとしている2,3人の一般メンバーの財政上の苦労に気づきました。CILカトマンズは、彼らにSamakhusiにあるセブンウーメンの事務所を訪れるよう伝えました。セブンウーメンは、攻撃されやすい人生を生きる女性をエンパワメントするための、ネパールで積極的に運動を行っている団体です。セブンウーメンは、編み物や料理、美容師のスキルなど、スキルを更新することにより、私たちの仲間をサポートすることができると信じられています。同様に、その団体がビジネスを成功させるための理解やキャパシティを後押しするのを助けることも信じられています。

写真3:2018年12月27日にCILカトマンズのオフィスにて行われたグループピアカウンセリングと感謝のイベント

写真3:2018年12月27日にCILカトマンズのオフィスにて行われたグループピアカウンセリングと感謝のイベント

c. Mohan Tulanchanさんへのお礼

同日、CILカトマンズは、Mohan Tulachan氏にBaneshworにある小さな食料品店を経営するためにMadhav氏をサポートしてくださったことに関して、深いお礼をしました。不可触民のように、障害のある生活を送る私たちは、借りるための部屋を探したり、自分の部屋や家を私たちに貸してくれる大家さんを見つけたりなど、多くの挑戦に直面しながらビジネスを行っています。Madhav氏の大家さんであるMohan Tulachan氏は、Madhav Subedi氏がBaneshworエリアに小さな食料品店を建てるのをサポートするだけではなく、独立して彼らのビジネスや生活を楽しみながら生きるために、ビジネスや家族について良くするためのサポートも行いました。

4. ハンセン病と障害における国際的知識シェアワークショップでの3日間

CILカトマンズ、Fairmed、オランダハンセン病救助(NLR)、イネーブルメント・ネパール、ハンセン病ミッションネパールが共同で、2018年12月19日から始まった21日までのカトマンズにおけるハンセン病障害の国際的知識シェアワークショップを3日間行いました。プログラムは、日本財団とのパートナーシップである、ネパール国立障害連盟(NFDN)によって開催されました。

ワークショップは、ハンセン病の導入、その原因、衝撃、そしてその病気の身体的、心理的、社会的結果について行いました。ハンセン病は、マイコバクテリウムレプレによって引き起こされ、慢性的なものです。この病気は、主に肌や末梢神経、上気道や目の表面の粘膜を刺激します。年齢は限定されていません。幼児期から高齢まですべての年齢において引き起こされる可能性があります。それは、コントロール可能あるいは治療可能ですが、多くの患者はハンセン病に関連した偏見が原因で恐れを感じます。ネパールのハンセン病に対する伝統的な根強い態度が原因で、定期的に病院へ行ったり、薬を飲んだりすることにも恐れを感じています。

2020年までにハンセン病を撲滅するというWHOの目標にもかかわらず、ネパールでは毎年3000人近くの新しい患者がハンセン病だと診断を受けています。2010年にネパールはハンセン病撲滅を発表しましたが、このネパールにおけるハンセン病患者の増加は課題となっています。感染のしやすさと診断の遅れが原因で、辺ぴな場所にいる女性や子どもは、ハンセン病になる機会がより多いと言われています。参加者の多くは同様に、定期的な治療から解放された後の、身体障害や社会的態度に関連した課題について報告しました。女性は特に、高い失業率と離婚率に示されるように、差別と偏見の結果に苦しんでいます。彼女らの状況に応じて、多くが追加のサポートやトレーニング、セルフケア、モニタリング、リハビリを必要とするでしょう。

写真4:マルシャンディホテルでのDPOsリーダーと活動家との3日間の知識共有

写真4:マルシャンディホテルでのDPOsリーダーと活動家との3日間の知識共有

身体障害に加えて、ハンセン病の偏見は、彼らの身体的、心理的、社会的、経済的幸福に影響を及ぼしながら、多くの人々の生活に大きなインパクトを与えています。この偏見には複数の原因があります。これらは、コミュニティや影響を受けた人々と一緒に協力し、扱われるべきです。一つは、偏見をなくす活動は精力的に行われるべきであり、もう一つは、社会経済的リハビリが人類と人々の幸福とは反対の孤立の中で生きる社会から、隔離をなくすストラテジーに加えて、早急に必要とされています。

イネーブルメント・ネパール(EN)は、BankeやBardia、Nawalparasi、Teraiの他の地区において有病率が特に高いと報告しました。また、ハンセン病患者の有病率は、第二州で高いと言われています。同様にENは、ハンセン病に関する偏見をなくすために、影響を受けた個々人と積極的に活動をしている団体の力を構築するために、また、すべての人が平等な機会を享受し、有意義に参加し、開発プロセスに貢献できるインクルーシブな社会を目指そうと、一緒に手を組むことを促しました。CILカトマンズの会長であるGanesh K.C氏は、障害者が自身で選んだコミュニティで自立した生活が送れるように、物理的、態度、技術、コミュニケーション、制度上の課題を報告しました。

日本財団は、NFDNと協力パートナーをサポートし、150人の参加者間でプログラムを行いました。影響を受けた人々による知識と経験は、参加者にネパールや世界の他のコミュニティにおけるハンセン病に関連した課題や偏見を減らすことを主張することを可能にさせるだろうと信じられています。バングラディシュやインド、ネパールからの代表者は、ハンセン病専門のアナンダバン病院を訪問し、病院やコミュニティにおける患者の経験、リハビリテーション活動などに関しての情報を得ました。

5. 自立生活経験プログラム

JICAとイルカとのパートナーを結んでいるCILカトマンズは、2018年12月24日から29日まで、Bijendra Shrestha氏に対して、自立生活スキル向上の活動を7日間にわたり行いました。

子どものころ、Shrestha氏は、筋ジストロフィーと診断されました。筋ジストロフィーは進行性で、筋肉の弱体化と欠陥を引き起こす身体的状態です。筋ジストロフィーは、異常遺伝子(突然変異)が、健康体の筋肉で必要とされているプロテインの生産を妨げています。

写真5a:Bijendra氏とBishnu氏は似ている障害があり、個別のピアカウンセリングを行った。Bijendra氏は、異なった大学出身のインターン生と一緒に経験を共有した。

写真5a:Bijendra氏とBishnu氏は似ている障害があり、個別のピアカウンセリングを行った。Bijendra氏は、異なった大学出身のインターン生と一緒に経験を共有した。

Shrestha氏の両親は中級階級出身です。彼は3人の兄弟がいます。彼の母親は65歳です。彼の父親は、もう亡くなりました。彼の母親は、生活におけるすべての必要な活動のための主な介助者です。家事の他に、彼の母親は女子寮を営み、彼のお兄さんは、カトマンズで一流のレストランでマネージャーとして働いています。

写真5b:Bijendra氏はCILカトマンズによって与えられたPAを活用し自立することを学ぶ

写真5b:Bijendra氏はCILカトマンズによって与えられたPAを活用し自立することを学ぶ

Shrestha氏は、自立生活スキルを学ぶためにCILカトマンズに関わっています。彼の滞在の間、CILカトマンズが提供するPAサービスを利用し、自立生活と自己決定のための介助者の役割を学ぶことができました。彼はまた、映画館やショッピングに行ったり、Baneshworエリアの近くを観光したりしました。研修の間彼は、バリアフリー環境の中でPAサービスを活用し、料理や皿洗い、洗濯、部屋のそうじを学びました。CILカトマンズもまた、韓国で障害者のために、ライフラインアカデミーから寄付された電動車いすで彼をサポートしました。同様にCILカトマンズは、彼が自身の収入が得られるように、コンピューター部門における仕事を紹介しました。CILカトマンズは、Shrestha氏が自立した生活を楽しみ、コミュニティと交流し、同様の障害を持ち、(自立生活をする)機会にアクセスすることがない仲間を鼓舞できるよう願っています。

6. 車いす製造活動

CILカトマンズは、地元で入手可能なリソースを活用して、車いすのモデルをデザインし、製造するための継続的な活動を喜んで発表します。CILカトマンズは、ネパールで整備の整った車いす製造、および修理センターを創設し、ネパールで最初の電動車いすについての責任を持ちました。私たちはこれらのサービスを再び提供し、車いすの改革とデザインにおける、より多くの研究が行うことができることに興奮しています。新しいワークショップには、必要な機械が備え付けられ、12月の間、私たちは2つの手動車いすのモデル開発の最終段階に進みました。CILカトマンズは、ワークショップから3つの車いすのモデルがうまく供給されることを待っています。

7. 韓国への教育ツアー

CILカトマンズの事務総長である、Jamuna Subedi氏は、韓国で自立生活の大勢のリーダーとの交流会議を行い、障害運動について勉強するために2018年11月28日に韓国のソウルへ旅行しました。彼女の17日間の滞在は、障害者のためのライフラインアカデミックとソウルのMappouchu自立生活センターによってもてなされました。

滞在の間、Subebi氏はIRUMの建物(障害者団体が自身の活動を行うために使える政府の建物)、Impaung自立生活センター、Seoul Solidarity Against Disability、ソウル自立生活センター、Nodle自立生活センターを訪問することができました。そこでは、韓国における自立生活運動のための活動を見ることができました。同様に、彼女は韓国自立生活センターの先駆的なリーダーによって導かれたデモンストレーションを見ました。リーダーたちは、サポートシステムにおける適切な障害定義と統一を得るためのアドボカシーをもたらしています。ネパールの法律に障害の定義がありますが、韓国の政府もまた定義をし、障害レベルを1、2、3等級として区別しています。リーダーたちによれば、人間の身体を分けることは、人のニーズを扱うための適切なアイデアではありません。なぜなら等級制度は、政府の役人が身体の姿を評価したり、検査したりすることを許し、人のニーズと障害者の意思決定権を理解することを許さないからです。滞在の間、Subedi氏は、韓国にはまだ厳しい障害とともに生活している3000人以上の人が施設に住んでいることを知りました。政府は、選択したコミュニティの中で自立して生きる彼らの権利のために、脱施設化するための準備をするべきです。

写真7:Jamuna Subedi氏は、CILカトマンズの事務長であり、障害のあるリーダーとの交流ミーティングとソウルのアクセシビリティを経験している

写真7:Jamuna Subedi氏は、CILカトマンズの事務長であり、障害のあるリーダーとの交流ミーティングとソウルのアクセシビリティを経験している

韓国自立生活運動のリーダーと強い関係を築き、また、2008年以降、政府に介助サービス、アクセシビリティ、生活費、カスタマイズされた、当事者がコントロール可能な支援機器の製造を、適切なポリシーの下に行うよう強いることによって、彼らが韓国へ自立生活運動を導入するのにどれだけ努力したかを聞く刺激的な旅でした。ソウルのリーダーたちは日本から学び、自国市民のためのアドボカシー戦略として日本のベストな実践を採用しました。それらの実りのある会議に加えて、Jamuna Subedi氏は、アクセシビリティのユニバーサルデザインを採用している公的なインフラや乗り物の使いやすさを経験しました。

8. 新規プロジェクトの提案のための議論

CILカトマンズは、2018年12月28日にNepal Medical Student’s Society (NMSS)とNepal Public Health Student’s Society(NPHSS)とNational Association of Physical Disabled(NAPD)の間で、会議を開きました。この会議の主な目的は、ネパールの障害者の未来をよりよくするために、現実的に共同で活動を行ってくれる関係をもてる地域を探すことでした。NMSSとNPHSSの代表は、CILカトマンズやNational spinal Cord injury Sports Association(SCISA)、NAPDのような障害者団体と協力する強い意志を示しました。障害者の医療問題に関する意識を高め、サポートシステムを構築することを目的とした、障害者を率いる団体と医学生の両者のコラボレーションは初めてのことになるでしょう。学生たちとの議論は、障害者団体(DPO)とは何かについてと、障害者をサポートするために働く、2つのモデルとなる団体について説明しました。一つは、チャリティーがベースとなっている団体、つまり、運動のための団体です。もう一つは、権利がベースになっている団体であり、運動の団体です。DPOsは、2番目のカテゴリーの中に入っているとみなされています。議論はまた、提案されたプロジェクトを実行に移し、10年間分の保健省のアクションプランの研究を実施するため、10名の運営委員会メンバーを選出するのに焦点があてられました。この計画の目的は、障害に関する問題が、各タイプの詳細情報と障害のある自立生活の厳しさについて、医者のカリキュラムに含まれるように、すべての地方病院でアドボカシーのためのベースラインを見つけ、医療サービス提供者(医者、看護師、ボランティアなど)をエンパワメントし、政府に影響を与え、国家レベルの健康関連ポリシーに影響を与えるためのアドボカシーを実施することです。

写真8:DPOsリーダーと医大付属病院の医学及び公衆衛生学の学生との障害意識向上に関する新しいプロジェクト会議

写真8:DPOsリーダーと医大付属病院の医学及び公衆衛生学の学生との障害意識向上に関する新しいプロジェクト会議

DPOsは、医師が障害には医学的介入が必要であると常に捉えないように、障害種別や障害の厳しさについて、サービス提供者を教育する重要性を認識しています。そして、障害者が地方の病院やヘルスセンターに物理的にアクセスでき、障害者にトレーニングを提供できる私立医療教育病院との関係を築くことで、彼らが地方レベルの病院で、ピアカウンセラーや手話通訳士として十分に確立することができます。これに加えて、議論は病院のピアカウンセラーの重要な役割について扱った結果、医者、障害のある患者、サポートネットワークが患者の個々のニーズに最適なアクションを見つけるための、より良いコミュニケーションと可能性が生まれています。病院で手話通訳士とピアカウンセラーを雇うことに加え、会議では、IECの資料、ラジオ番組、音声バージョンのジングル、アニメーション動画などを読みやすくする必要性、障害のある女性の性と生殖に関する健康(避妊、アクセス、使用と予防に関する教育を含む)、急性期(移植)についてのメンタルヘルスと地元の人々とボランティアの意識、そして地元の最適なリソースの使用を教育することについて認識しました。

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