2016年1月12日から22日にかけて、ハノイでLift You Up group (LYU)の5人のメンバーに対してDAISY 研修が実施されました。DAISYコンソーシアムの加盟団体であるATDO (支援技術開発機構)からシニアインストラクターを招いて行われました。
研修は"ベトナムにおける、DAISYを通じた災害リスクマネジメント学習のための、障害者の能力開発及びバリアを無くす“というプロジェクト(2016年1月から6月にかけて、UPS財団の助成を受けて実施)の一環として実施されたものです。
研修期間中、LYU のメンバーは、例えばObi、Tobi、Save as DAISY Translator、その他のソフトウェア開発などの、様々なDAISYの重要なソフトウェアの使い方について教わりました。また、常に最新のソフトの情報を入手するために、DAISYコンソーシアムのウェブサイトを紹介してもらいました。最も重要なことは、LYUメンバーが、DPOパートナーとの協働により開発された、Malteser International のマニュアル”障害を含んだ、地域に根ざした災害リスクマネジメント(DiCBDRM) “の 実質生産に向けてソフトウェアを使って実践練習できたことです。この実践練習のおかげで、LYUメンバーは通常のDiCBDRMマニュアルを DAISYフォーマットに変換する方法を学ぶことができました。総合的なナビゲーション構造の開発や、説明文つきの画像や複雑なテーブルなどの挿入の方法などのテクニックも含んだ内容でした。
LYUのリーダーであるダオ・フオンさんは、「この研修はとても有益なものです。この研修によって、今ではたくさんの種類の本を、視覚障害者にアクセシブルなDAISY図書へ変換することができるようになりました。」と語りました。
研修の最後のセッションでは、英語とベトナム語のDAISY DiCBDRM マニュアルを4月中旬までに製作することが計画されました。DAISY DiCBDRM マニュアルができれば、それらのアクセシブルな本を、災害リスク予防の関係者や障害者が利用できるためのワークショップを開催する予定です。
出典:DRR チーム - Malteser International in Vietnam