Duskin Leadership Training in Japan

活動報告

一覧に戻る

第14期生 アンジャナの活動報告

8月の活動報告

8月は、とても忙しかったです。私たちは8月にいっぱいプログラムを実施しました。

友だちの日

8月4日は友だちの日です。ネパールでは5年ほど前から、若い人を中心に「友だちの日」を祝うようになりました。私も障害のある女性たちと一緒にお祝いしました。その時、JICAボランティアも3人来てくれてうれしかったです。私はその人たちと日本語で話しました。私の学生時代からの友だちや障害関係団体の会議で知り合った人たちも来て、みんな友達になりました。私たちはとてもうれしくなりました。

友だちの日の写真1 友だちの日の写真2
友だちの日の写真

自立生活センターの会議

8月7日、カトマンズ自立生活センターの会議に参加するためにカトマンズに行きました。5年前、私もそこのメンバーでした。ポカラからカトマンズまでバスでだいたい6時間かかります。でも今回、ストライキがあったので、8時間もかかりました。久しぶりにセンターのみんなや、ダスキン卒業生の3人に会いました。そして色々な話しをしました。センターでは、前より仲間が増えていました。ダスキン卒業生のディーパックさん(8期生)と私は、ネパールでもバリアフリーキャンペーンにもっと力を入れたほうがいいと考えています。そしてTRYも実施したいです。そうするためには、介助する人を確保することが大事です。カトマンズ自立生活センターでは色々な活動をしています。重い障害のある人も一緒に活動をしていますが、時々、会議に参加するだけです。例えば、重い障害のある2人のスタッフを対象に、1週間に1回、3時間だけでも介助者が使えるようになったらいいと思います。そうすれば、重い障害がある人ももっと活動に参加することできると思いました。

その日は友だちの家に一日泊めてもらいました。友だちの家は、屋内にもステップがあるので、木のスロ―プを作っていました。

ディーパックお兄さんと一緒に

ディーパックお兄さんと一緒に

家をみつけました

8月15日、私は家を見つけました。やったー!!この家にトイレとスロープがなかったから、私は自分でスロープを作りました。トイレは大家さんと私が一緒に作りました。家は障害のある人のために住みやすくなりました。これからは、障害がある友達も私の家に遊びに来ることができます。家探しはとても疲れましたから、引っ越してすぐ病気になりました。その時、私たちの団体(自立生活社会:ILS-Nepal)で英語を教えるためにイギリスから3人の女性が来て、私の家に2週間泊まることになりました。私は病気だったので、勉強に行けなかったですが、夜に家の中でスペイン語を少し教えてもらいました。

まえのトイレ
まえのトイレ
いまのトイレ
いまのトイレ
スロープを作っている様子

スロープを作っている様子

スロープ完成!
スロープ完成!
車いすの絵も描きました
車いすの絵も描きました
イギリスから英語を教えに来てくれた3人。サリーを着て記念撮影

イギリスから英語を教えに来てくれた3人。サリーを着て記念撮影

ホームビジット

障害のある友達の家を訪問して、その生活を見せてもらいました。その時、私はとても悲しくなりました。なぜかというと、アンジュさんの生活とても大変そうでした。リナさんの生活は便利ですが、自由がありません。ファヂンラさんの生活は大丈夫ですが、「自分以外の障害のある人たちは可哀そう」と考えています。ですから、自立することをよく思っていません。3人の家族にも会って、いろいろな話ができました。ホームビジットを通して、私たちの親と周りの人が変わることが大事だと思いました。生活が大変な人も、家で便利に暮らしている人も、人権が守られていないことは同じです。なぜなら、自由がないからです。外にあまり行けないので、寂しいと思います。

アンジュさんとお母さん
アンジュさんとお母さん
リナさん:自分で作ったものを見せてくれました
リナさん:自分で作ったものを見せてくれました
         

家で英語のクラスをしました

私たちの今の事務所はとても遠いです。だから、私たちは毎日会うことが難しいです。私の新しい家は少し便利な所にあるので、事務所まで行くことができない友達は、私の家で英語を勉強しました。私の家まで来る時、一人でも車いすで来ることができますが、帰る時は上り坂があります。ボランティアの英語の先生にお願いして、友だちを家まで連れて行ってもらいました。

英語クラスの様子

英語クラスの様子

女性の会議

ネパールでは、男性と女性のlevelが違います。女性は自信を持って自分の気持ちを出すことができません。全ての女性が自信を強く持てるようになれば、スピーチができるようになります。今、男の人たちは女性のことをよく分かっていませんが、私たちが声を出せるようになれば、理解できるようになると思います。ネパールでは、障害のある男の人の生活はよくなってきていますが、女の人の生活はもっと大変です。男女関係なく、みんな一緒に活動出来れば、仲間も増えて楽しく運動できると思いました。だからみんなは自分たちに何ができるか、話しあいました。ネパールへ帰ってから、日本でピアカンのことをもっと勉強した方がいいなと思うようになりました。

女性たちの会議

女性たちの会議

骨形のシラさん

あるプログラムへ行った時、私と同じ障害(骨形成不全症)がある友だちに会いました。彼女の名前はシラさんです。その友だちはお母さんの前では全然話しませんでした。でも、お母さんがいなくなったら、少しずつ話をしてくれました。彼女は今、学校をやめて家の中だけで生活しています。学校はバリアフリーではないし、通学路もよくありませんでした。ある日、彼女は校門の前で車いすから道路に落ちてしまいました。それ以後、特に坂道を歩くのが怖くなったシラさんは、だんだん通学できなくなって、学校をやめました。シラさんは、学校を辞めてしまったことがとても悲しくて、今は誰とも話したくないと言いました。私は彼女のお母さんとも話をしました。お母さんは、娘の障害のせいで自分自身の生活も大変になったし、私が死んだらこの娘はどうなるのかと言いました。これはネパールでよく聞かれる質問です。私はそのことについてあまり答えませんでしたが、シラさんとお母さんを私の家に招待しました。なぜかと言うと、私の自立の様子を見せるのが一番よく分かると思うからです。そして、その時にゆっくりゆっくりいっぱい話します。そうすれば、彼女たちの気持ちが変わると思います。私は今、シラさんがまた勉強できるにはどうしたらいいか、私に何ができるかを考えています。

シラさんといっしょに

シラさんといっしょに

そして私はDemocracy and Elections Watch(DWE-Nepal)というネットワークの活動を手伝い始めました。このネットワークは、選挙に関する活動をしています。ネパールでは、2カ月後に、法律を制定する人の選挙があります。その時、障害がある人も投票することできるのか、車いすの人はどこで投票することができるのか、それらをチェックすることができるので、私はそのネットワークの事務スタッフになりました。私たちは、1カ月に1~2回集まって、これまでの活動や今後の計画について話をします。私以外のスタッフには障害がありませんし、スタッフの中でわたしが一番若いので、大変なこともたくさんあります。私は書記を任されていますが、経験も少ないので、あまり上手ではありません。ですから、会議の時はいつも少し緊張しますが、練習しながら頑張ります。

DWE-Nepalの会議

DWE-Nepalの会議

楽しい活動

いろいろなところに遊びに行きました。例えば、みんなと一緒に湖を見に行きました。雨の日に、車いすバスケットボールをしましたが、私は小さいから観戦を楽しみました。そして、私は車いすでディスコへ行きました。そこでダンスをしました。へへ。(^^)v こんなタイプの遊びをした時、周りの人たちはびっくりして私を見ます。そして外国の友だちとバリアフリーのレストランを探してご飯を食べに行きました。ポカラでバリアフリーなところはあまりありません。でも、道は少し便利になったから、車いすを使ってポカラの街を歩くのがちょっと易しくなってきました。

Basketball
Basketball
外国からきた友だちとレストランへ
外国からきた友だちとレストランへ
             

まじめに考えたこと

8月は病気になっても頑張っていっぱい仕事をしました。「私たちも。。。」キャンペーンのことも、英語でもっときれいに書き直しました。この企画をまずは学校に持ち込んで、校内にスロープやアクセスの良いトイレを作ってもらうよう働きかけを行うつもりです。このキャンペーンができれば、私たちの運動をもっと早くてうまくすることができると思います。でも私の団体に今は誰も常勤のスタッフがいないから、もっと時間をかけてゆっくりゆっくりしようと思っています。

今私は自立していますから、とてもうれしいです。他の仕事や勉強には全く興味がありません。みんなと一緒に活動したいので。暇な時もネットでいろいろな情報を探しています。そしてほかの人や団体ともnetworkを作っています。時々、お母さんから「あなたは何をしているの?どうして仕事を探さいないの?」と聞かれます(笑)。

皆さん、「探す」というのは、本当に大変なことですね!私は、家を探した時、一カ月もかかりました。実は今、また「探している」ことがあります。それは、介助者のような人です!!へへ(^o^)丿でも、ゆっくりゆっくり探せば、きっと見つけられると思います。寂しい時はインターネットで友だちと話します。 私は以前より怒ることがなくなりました。多分、自立して、いろいろなことができるようになったからかな??自分のこと、そして障害のことを、自信を持ってみんなに話すことができます。そして、あまり心配しなくなりました。大変な時は自分で「大丈夫、大丈夫」と言います。

日本の友だちもいろいろな相談に乗ってくれます。電動車いすがあるからとても便利です。自立は楽しいです。私がこれからも自立を続けられるよう頑張ります、そして、障害のある友だちが自立できる社会を作るためにも頑張ります。

top page