Let's Explore Disability
障害平等研修
2015年4月28日
HEERA及びAWAM Faisalabad(女性の啓蒙団体)
CBID 及びDET Forum Pakistan傘下のもと実施。
TIPS college of Commerce Faisalabadにて、心理学の修士コースの学生22名が参加。障害のある学生もない学生も参加しました。
HEERA 代表のOmer Pervaiz Malik さんと、障害平等研修(以下DET)の専門家が研修のファシリテートをしました。彼らの論理的な進行のおかげで、参加者は研修に集中して臨むことができました。
研修は最初に参加者の自己紹介から始まり、その後で、オマーさんは障害平等研修の理論的定義を説明しました。オマーさんはDETとは何かじっくりと説明し、今後の研修の進行についても説明しました。
22名の参加者は3つのグループに分かれて、それぞれグループワークを行いました。このエクセサイズでは、それぞれのグループの違いが顕著にあらわれました。そして参加者はチームワークの仕方を学びました。このグループワークによって、健全な競争の仕方や、良いインタラクションの仕方について学ぶことができました。
フリップチャートと付箋を使って、参加者は自身の「障害」についての見方を貼り出しました。 そして、社会において「障害」がどのように捉えられているかを知りました。障害や障害者についての様々な質問を投げかけられ、自分たち自身の考えを明らかにすることで、障害が社会においてどのように位置づけられているか学びました。
このセッションは、非常に刺激的なセッションとなりました。様々なエクササイズから障害とは何か、どこに存在するかを理解しました。参加者はそれぞれ十人十色の見方を持っていました。深い議論がなされ、このセッションの後では、参加者たちが見出した障害の定義と、国連・障害者の権利条約における障害の定義との比較を理解することができました。
オマーさんは、イラストやビデオを使って、参加者にわかりやすく説明しました。それらのビデオは障害者が直面する様々な状況について説明したものです。この方法で、障害とは個人にあるものではなく、インクルーシブではない社会のインフラにある、ということを学ぶことができました。そして、平等な権利の獲得のために、バリアフリー・権利ベース・インクルーシブな社会を作らなければならないことを理解しました。
このセッションでは以下の3つの項目について理解を深めました。
これらのトピックについて、参加者同士で議論をしました。「障害」の社会における型にはまった考え方や、「disability」と「impairment」の違いについてや、障害者が、インクルーシブではない社会や他の人々と平等な権利が得られていないことにより、日常生活において直面している問題などについてです。参加者は「disability」とは「impairment」ではなく、様々なライフスタイルであること、そして、この問題を解決する唯一の方法は、バリアフリー・権利ベース・インクルーシブな社会の実現であると学びました。参加者は、各人がこれまでの人生で障害者と接した経験とその時感じたことなどを共有しました。
研修の最後に、今回の学びを、今後3ヵ月でどのように活かすか、社会啓蒙に向けた実施計画を作成しました。
HEERAの副代表である、Malik Zahid Mustafa氏はクロージングの挨拶の中で、パキスタン史上初となる、障害に関するリサーチ施設「Disability Research Center」がまもなく建設されることについて告知しました。HEERA議長兼ラホール高等裁判所シニア弁護士のTahir Pervaiz Malik氏もまた、「障害」とはバリア(barrier Force)ではなく、力を与えるフォースであると捉えられるべきであり、そして、障害者に精神的強さを与えることは、私たちの義務だと述べました。
更に、障害および障害者についての間違った考えを正すために、発展途上国においてどのように障害者運動が発展するか、そして団結するか、その国際的なシナリオについて言及しました。
最後に、参加者への感謝と、修了書が授与されました。
スポンサー及びパートナーの皆様へ感謝を込めて
1- Malik Zahid Mustapha (HEERA副代表)
2- AWAM Organization Faisalabad
3- DET Forum Pakistan
4- CBID Network Paksitan