Duskin Leadership Training in Japan

活動報告

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第16期生 ミジャンの活動報告

Dream for Disability Foundation (DDF)概要

ロゴ

2013年6月4日設立

連絡先:
181 west Paikpara, Chamilybag, Brahmanbaria
Cell-880+1727476210
E-mail: dreamfordisability@gmail.com

01. はじめに

Dream for disability foundation (DDF) Bangladeshは、2013年6月4日に設立された非営利組織です。DDFはMd. Hedaetul Aziz氏のリーダーシップのもと、障害のある若者とその両親及び親族で構成されており、アクセシビリティ、生計生活、正義、教育、リハビリテーション、施設やレクリエーション活動、情報アクセスの確保などに焦点をあて、バリアフリー社会及び障害者の平等な権利を創り出すことを主な目的としています。

02. 背景と問題

バングラデシュは南アジアに位置する貧しい発展途上国で、人口約1億6000万人のうち44.3%が最低生活水準を下回る生活を強いられており、医療、教育、生計支援、リハビリテーションやレクリエーション施設が不足していることが原因としてあげられます。また、社会保障サービスの欠如に加え、洪水やサイクロン、地震等の自然災害によるハイリスクな状態にあることが影響し、人口の約10%にあたる1,600万人に障害があると試算されています。バングラデシュでは障害者は国や非営利組織から特別な措置を受けられるわけではなく、もっとも脆弱性の高いグループであり、一番の問題はアクセシビリティです。

バングラデシュでは障害者は非常に貧しく、生活の様々な面で苦しんでいます。障害者の権利に対する誤解や消極的な態度、差別、また開発関係者の障害に関する知識が限られていることから、障害者は経済活動や社会的交流の主流から排除されています。障害者の80%は非常にアクセシビリティに乏しく、地理的にも脆弱性の高い辺ぴな地域に住んでおり、社会経済開発活動への参加がさらに困難な状況となっています。

これらのような問題を解決し、またバングラデシュ全体の状況を改善するために、DDFはバリアフリー環境を整備し、障害者の権利に関する知識や技術を向上させ、障害者とその家族の生計生活、正義、教育、リハビリテーション、施設やレクリエーション活動をサポートします。DDFはバリアフリー環境を整備し、自助グループもしくは個人を通して、障害者の住む地域での社会経済的エンパワメントを行うことを目的としています。

03. 目標

障害者の社会インクルージョン及び平等の権利の確立

04. 目的

障害の種類にかかわらず、バングラデシュのすべての障害者が平等なアクセスを確保し、機会均等化を実現できるように、バリアフリー環境を整備する

05. 戦略目標

  • 平等の権利と社会経済開発活動参加を確立し、自営を通じた障害者の生活改善
  • 自立のための職業訓練及び能力開発研修の提供
  • 地域に根差したリハビリテーション (CBR) サービスを通じた障害者のエンパワメントの推進
  • バングラデシュの男性と女性障害者間における司法の権利に関する法的支援の提供
  • 障害者のアクセシビリティと障害者のサービス及び資源へのアクセス向上に向けた、社会における環境作り
  • 政府、NGO、非営利組織とのネットワーク作り
  • 海外とのネットワーク構築
  • 地域、国家、国際レベルにおける障害者スポーツ及びレクリエーション活動促進

06. 受益者

社会から取り残されている全地域の障害者が、主に受益者となります。生活に最低限必要なものを入手することによって、権利を確立し、社会経済活動に参加する意欲が起こります。

ステークホルダーは地方自治体職員、コミュニティのリーダー、教師、政府及び非政府団体関係者、民間企業のリーダー、ソーシャルワーカー、弁護士、市民社会とし、障害者の権利促進と社会的インクルージョンを目指します。

07. 事業地

現時点での事業地はブラーマン区 (Brahmanbaria District) ですが、将来的にはバングラデシュ全土まで活動を拡大する予定です。

08. 組織概要

DDFは25名の総協議会と7名の執行委員会から成り立っています。執行委員会は、DDFの全活動を監督する総協議会によって構成されており、執行委員会は5名の諮問委員会メンバーを選出します。諮問委員会は執行委員会に必要に応じてプログラム実施における助言を提供します。

09. 運営管理

DDF代表は日々の運営を管理しています。人事業務や事業計画、研修の企画・立案、政策文書作成などを行い、適切なプロジェクト実施や政策執行を確実にするべく、マニュアルをもとにスタッフ管理を行っています。DDFでは、人事管理マニュアル、財務会計マニュアル、ジェンダーマニュアルを活用しています。

10. 法的地位

DDFはバングラデシュの商業登記されている任意団体です。バングラデシュ政府NGO関係局の登録にも申請中です。

11. 事業内容

  • バリアフリー調査、自治体と市民社会間における交渉
  • 積極的な変化を促すための障害分野開発における啓蒙活動
  • 生計支援
  • アドボカシー&ネットワーキング
  • 法的支援
  • パートナー組織によるスキル開発研修
  • 支援機器の支給
  • 社会ビジネスグループ活動
  • レクリエーション活動
  • 紹介サービス

12. スタッフの強み

DDFには、他のNGOでも勤務経験のあり、幅広い開発の専門性をもつ優秀な5名のスタッフが在籍しています。事務局長と代表は、日本で実施された第16期ダスキン・アジア太平洋州障害者リーダー育成事業の研修修了生です。同事業は、アジア太平洋地域の障害者を対象とし、障害者コミュニティのリーダーを育成することを目的した研修制度です。同事業はダスキン愛の輪基金によって出資され、公益財団法人 日本障害者リハビリテーション協会(JSRPD)によって実施されています。DDFスタッフのうち、70%は障害者で、代表の主導によって活動をしています。また、DDFにはボランティアも在籍しています。

13. ネットワーキング

DDFはNational Forum (NFOWD) 、National Alliance of Disabled Peoples Organisation (NADPO)と密接に連携しており、障害者の一体感を確立し、社会における機会均等化と平等な権利を実現していきます。

14. 資金調達

現時点では、DDFの創設メンバーとアドバイザーから少額の寄付を受けており、また メンバーからの個人寄付、会員費、支持者、地域及び海外ドナー等から資金提供を受けています。DDFの運営維持のため、さらなる所得創出プログラムを計画しているため、ドナー機関や個人、海外からの財政援助を必要としています。

15. 今後の課題

バングラデシュのモデル事例として、バーマンバリア(Bhramanbaria) をバリアフリーの街にするためには、アクセシブルな障害者研修センターが必要です。障害者の雇用や、生活向上及び自立に向けて様々なプログラムを実施する必要があります。

私たちは今増加している身体、聴覚、精神害者を支援するため、まずは20万米ドル(研修センター事業実施に25,000米ドル)の資金が必要と試算しています。特別な研修や保健医療、リハビリテーション等を必要とする障害者を支援するためにも、私たちの活動を皆様に支えていただけますと幸いです。

連絡先

Md. Habibur Rahman Mollah
Founder and Secretary General(創設者/ 事務局長)
Dream for disability foundation (DDF)
181 west Paikpara, Chamilybag, Brahmanbaria
Cell(携帯): 01727476210
E-mail: dreamfordisability@gmail.com,

Dhaka Office(ダッカ事務所):
BRP bulding, A-2, Plot, A/5, section-14
Mirpur, Dhaka-1206

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