Duskin Leadership Training in Japan

活動報告

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第21期生 アーワンの活動報告

こんにちは!
アッサラームアライクム!
ハロー!

2020年から2023年までの活動を総括したいと思います。まず初めに、研修の機会を与えてくださったダスキンリーダーシッププログラムに感謝いたします。かけがえのない経験を与えてくれたことに深く感謝しています。

2020年にモルディブに戻った後、私はモルディブ聴覚障害者協会での活動を再開しました。私はモルディブの手話チームとのコラボレーションを開始し、手話の本質、ろう文化、日本のろう者コミュニティについての情報を共有しました。彼らの受け入れる姿勢と理解は目を見張るものがありました。

その後、手話研修プログラムの計画を立て、最初のコースは2020年にオンラインで1年間行われ20人が受講しました。

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2021年2月、モルディブ聴覚障害者協会の最初の事務所が設立され、重要な節目を迎えることができました。鳥取ろう者協会や、兵庫ろう者協会と同様のオフィス環境での勤務は、理事会メンバーやモルディブ手話チームの会議や授業に役立つ環境を提供しました。しかし、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の発生により外出禁止令などの課題が生じ、オフィスを最大限に活用することができなくなりました。

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オンライン授業やレッスンの改善点を話し合い、レッスンビデオを準備している様子

こうした課題はありましたが、手話研修プログラムの初年度を無事終了し、6名の卒業生を迎えることができました。私たちの目標は、このプログラムの裾野を広げ続け、手話コースを修了する生徒を増やすことです。

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革新的な取り組みの中には、聴者の学生をろう者のメンバーに紹介することが含まれていました。手話による双方向のコミュニケーションを通して、生徒たちはろう者のメンバーから学ぶ機会を得ることができました。

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2021年12月、新型コロナウイルス感染症による緊急措置の解除を受けて、私たちは2年ぶりの社会活動である、ろう者メンバーと聴者が参加する釣り旅行を企画し、重要な節目を迎えました。このイベントは、参加者間の友情を育み、積極性と包括性を促進することを目的としていました。

2022年2月、MDAチームはモルディブ議会(人民議会)指導部と議会における手話通訳の提供について協議を行いました。この会合は、2021年12月7日にモハメド・ナシード前下院議長兼大統領が障害者(PWD)が直面する課題に取り組み、人民議会の包括性を高めることを約束した後に開催されました。歴史上初めて、これらのセッションは通訳付きで放送されました。

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2022年4月18日、モルディブの歴史上初めて、議会の議事進行が手話で通訳されました。手話通訳を導入したこの画期的な取り組みは、聴覚障害者のコミュニティが共有された情報にアクセスし理解できるようなる、包括性への重要な一歩となりました。これは、すべてのモルディブ人が情報にアクセスできるようにすることの重要性を強調する動きであり、聴覚障害者のコミュニティが民主的プロセスへの参加から排除されることがなくなることを保障するものです。

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2022年4月、聖なるラマダン(断食月)に合わせ、聴覚障害者協会のフェイスブックページで、聴覚障害者コミュニティ向けに特別にアレンジしたイスラム教啓発セッションのライブ映像配信を開始しました。さらに、金曜日の礼拝説教のライブビデオの放送も開始し、聴覚障害者コミュニティにイスラム教の教えを提供しました。成人男性のイスラム教徒に義務づけられている金曜礼拝が、イマームのスピーチを手話通訳することで、聴覚障害者にもわかりやすいものとなりました。この取り組みにより、全国の聴覚障害者コミュニティーのメンバーがライブビデオを視聴しその恩恵を受けることができるようになったのです。

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2022年9月23日、国際手話デーを記念して、モルディブ銀行の職員を対象に、ろう者に関する啓発とモルディブろう者協会の歴史についての講演を行いました。このセッションは聴覚障害者の権利を促進することを目的としていました。さらに、モルディブ銀行は、オンライン手話辞書の開発という私たちの取り組みを支援するパートナーでもあり、このプロジェクトは現在も進行中です。このコラボレーションは、聴覚障害者のコミュニティに対する理解促進とアクセシビリティの向上に対する私たちの取り組みを強調するものです。

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私たちは、2022年12月3日の障害者の日を祝う、大きなプロジェクトを初めて立ち上げました。「IDPD 2022: Disability Day Celebration with MDA(IDPD2022:MDAと祝う障害者の日)」と名付けられたこのイベントは、チームで何度もミーティングを重ね、計画を練りました。私たちは、子供やティーンエイジャー向けに屋台で楽しいゲームを作り、障害を持って生きることがどのようなものかを理解してもらいたいと考えていました。また、基本的な手話を教えるための出店も行いました。この特別な日はK.グライドゥで開催され、障害のある人々について誰もがもっと学び、サポートできるようになることを目的としていました。

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企業や政府に対してスポンサーになってもらうための手紙を出し、何年にもわたる努力の末、最初のスポンサーを発表することができることを大変嬉しく思います。スポンサーレターに関する貴重なトレーニングをしていただいたJPRCDに心から感謝します。これらの手紙を作成するために協力してくれた献身的なメンバーにも深く感謝しています。下の写真は、さまざまな政府や企業の寛大なスポンサーを紹介したものです。彼らの支援は私たちにとってかけがえのないものであり、私たちの重要な活動を継続することを可能にしています。

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MDAチームがIDPDを祝う旅に出るのは今回が初めてのこと。長い計画の末、K.グライドゥに到着しました。K.グライドゥには、約200人の患者がいる特別な支援が必要な人々のためのホームもあります。モルディブで唯一、PWDを受け入れている場所です。そこから来た3人の聴覚障害 者に出会いました。グライドゥの人々の協力を得て、私たちは屋台の準備を始めました。

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IDPDイベントは大成功でした。たくさんの子供たちや十代の若者たちが屋台を訪れ、障害者の世界に目を向ける機会となったのです。

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2023年、私はMDA内に女性セクションを設立しました。このセクションのビジョンは、女性のエンパワーメントと意識の向上、特に聴覚障害のある女性に焦点を当てることです。私は、女性セクションを通じて啓発セッションをさらに企画したいと考えています。これらは、私たちのコミュニティにおけるろう女性の権利と幸福を促進するために非常に重要だと信じているからです。

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私は日本での勉強をろう者協会のメンバーに発表し、日本のろう者コミュニティーの中で自分の経験を分かち合うことに感激しまた。メンバーは私のプレゼンテーションに心から感銘を受け、私はこのプレゼンテーションが私たちの聴覚障害者コミュニティ内での意識を高めることを願っています。私は彼らに、今後も努力を続けることを約束し、ろう者のコミュニティとも積極的に関わるよう促しました私たちは力を合わせて、より強力でつながりのある聴覚障害者コミュニティを構築することができます。

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私は現在、マーレから自分の島(アッドゥ市フルフミードゥ)に移住しましたが、今でもMDA理事会のサポートに積極的に関わっています。アッドゥ市にろう協会の新しい支部を設立したいと考えていますが、支援が限られているため、進捗が遅れるかもしれません。しかし、私はこの取り組みに全力を尽くし、その実現に向けて努力を続けていきます。私の活動に関する最新情報を今後共有できることを楽しみにしています。

アーワン・ムハンマド

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