社会的企業を始めたい!
今回のインタビューは、2014年に研修を修了した笑顔が素敵なダイさん。
帰国後、社会的企業に関心が高いダイさんは、ベトナムのハノイで社員の80%が障害者である会社に入社しました。今は日本の銀行に勤める傍ら、車いす製造プロジェクトに奔走しています。インタビューを通して、日本が大好きなこと、ベトナムで車いすへのアクセス環境を何とかしたいという思いが伝わってきました。
A: USAID(アメリカ合衆国国際開発庁)の友人が教えてくれました。このプログラムを知ったときは、海外に住む夢が叶う!と思いました。実はダスキンの他にオーストラリアの奨学金制度にも応募していたのですが、ダスキンの結果が先に来たこと、またアジアの中では日本に一番住んでみたかったので、ダスキン研修生に選ばれたのを知った時にはとても嬉しかったです。
A: 来日前は、メディアでしか日本のことは知りませんでした。初めて日本の地を踏んだのは関西空港。海を見て感動しました。どこもきれいで、渋滞している道路でさえ整然としていたのにはびっくりしました。
研修では集団研修やスポーツ研修を通して、勉強と実践、そして文化を学ぶことができてとても充実していました。
A: 名古屋にある AJU 自立の家に1か月滞在したこと。また、むそうに訪問できたのも印象に残っています。社会的企業に興味があったので、とても良いモデルだと思いました。
A: Persons with Great Abilities (PWGA) という団体を仲間と設立し、コーディネーターとして車いすプロジェクトを進めています。富裕層を対象として質の良い車いすを販売するとともに、車いすの購入が難しい人には無償で提供する社会的企業を目指しています。ベトナムには車いす製造業者が南部にひとつあるだけで、それもビジネスというのではなく、とても裕福な人が完全な慈善事業として行っています。ベトナムにも車いすが必要な人がたくさんいますが、なかなかアクセスできていないのが現状です。それを改善したいと思っています。
A: 大人になりました。男の子が男性になった、というくらいの成長ぶりだったと思います。考え方が以前より成熟したと思うし、考えを整理し、それらを日常に活かすことができるようになりました。
A: 来日前は、先進国ではどのように障害者を支援しているのだろうと思っていました。研修で、日本では当事者が運動を展開して、障害者の権利を求め、そして人生を楽しんでいることを学びました。これはベトナムでも起こり得るはず、と思っています。ベトナムでだって、障害者に権利はあるはずですから。
A: まだまだ先の夢ですが、障害者が権利を享受できるようなビジネスを始めることです。
A: ダスキン研修生の皆さん、日本の文化や日本人と色々な経験をしてください。そして他の研修生や講師の方々と協力し合って、心で思いっきり学んでください。
日本の皆さん、研修中は本当にお世話になりました。皆さんがベトナムを訪問されることを心待ちにしています!大歓迎します!
「(今回インタビュアーと待ち合わせた)このホテルで、3年前にダスキン研修の面接を受けました。とっても緊張しました。あの日のことは今でも鮮明に覚えています。」
日時:2016年12月22日