Duskin Leadership Training in Japan

最終レポート

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ラサンジャリィ・パティラゲのファイナルレポート

プログラムに応募した理由

私はスリランカでこの研修プログラムの応募用紙をもらいました。それを読みながら、この研修に参加できたらスリランカのいろいろな障害者のためにいい仕事ができると考えました。私はこの研修に3回応募しましたけれども、研修生に選ばれませんでした。でも、私は諦めませんでした。そして、やっと4回目に第7期研修生として日本へ来ることができました。そのとき私はとてもうれしかったです。

日本で学んだこと

私は日本に来てから3ヶ月ぐらい日本語を勉強しました。最初は日本語がぜんぜんわからなかったので、毎日泣いていました。でも先生たちから親切に教えてもらいましたから、今はいろいろな人と日本語で話すことができるようになりました。とてもうれしいです。

日本語の研修が終わってから、個別研修に行きました。最初は全国自立生活協議会で勉強しました。自立生活運動が始まったときから今までのいろいろなことを勉強しました。

それから私は自立生活センター・東大和と福島にある福祉のまちづくりの会で、障害者の自立生活運動についてさらに勉強しました。スリランカには自立生活センターがありませんから、日本に来るまで自立生活について知りませんでした。でも日本に来て(リハ協の)奥平さんや那須さんと話して、自立生活のことを勉強したいと思いました。

個別研修のとき、日本の障害のある人にたくさん会いました。みんなは家族がいたり、いろいろなところに一人で出かけたり、自立生活をしています。私はびっくりしました。そして、私も初めて一人で自立生活をしました。これは私にとって新しい経験でした。

ピア・カウンセリングについても勉強しました。私は自分の障害があまり好きではありませんでした。スリランカで生活しているとき、町の中を歩いたり、人がたくさんいるところに行ったりしたくなかったです。でも、ピア・カウンセリングのセッションをたくさん経験して、だんだん考え方が変わりました。今は自分の障害がとても好きになりました。この気持ちは国に帰った後も、変わらないと思います。

日本で、障害者の自立について勉強して、私の生活はとても変わりました。今、私は何でも自分でできるようになりました。そして、積極的になりました。とてもうれしいです。

他にも、障害者の団体のいろいろなネットワークや障害者の法律について勉強しました。これは新しくて大切な勉強でした。

そして大谷田就労支援センターでホームページの作り方を勉強しました。今、自分でホームページが作れるようになりました。

日本で楽しかったこと

日本でいちばん楽しかったことはスキーです。スキーは初めてでしたから、私は心配していました。私は足に障害があります。スキーは一本の足だけで滑りますから、初めはとても難しかったです。私はたくさん転びましたから体が痛かったけど、とても楽しかったです。先生が教えてくれて環境が整っていれば、障害者でもスキーができると初めて知りました。二日間でしたが、とてもいい経験でした。

それから水泳も初めて習いました。初めは水着を着るのがはずかしかったですが、今は大丈夫です。それに25メートル泳ぐことができるようになりました。

スリランカでは日本のように障害のある人が、新しいことにチャレンジできません。私は日本で色々な経験をしましたから、自信がつきました。

ホームステイも楽しかったです。ホストファミリーと一緒にいろいろなところに行ったり、料理を作ったりしました。ホストファミリーはとてもいい人たちでした。

友達と色々なところに遊びに行ったことも楽しかった経験です。例えば、自立生活センター・東大和の田渕さんとスタッフの人と一緒にディズニーランドへ行ったり、研修生と一緒にディズニーシーに行ったりしました。とてもきれいなところで、楽しかったですから、夢にも出てきました。

国へ帰ってから

日本で習ったものは全部、自分の国に帰った後で役に立つと思います。私は国へ帰ったら自立生活センターを始めたいです。

初めに団体の人に日本で勉強したことを話します。それから障害のある人たちを集めて自立生活について教えてあげます。例えば、スリランカでは家から外に出なかったり、勉強もできなかったり、仕事もなかったりする障害のある人たちがたくさんいます。その人たちが自分で生活できるように、バリアフリーやピア・カウンセリング、自立生活プログラムやスリランカにある障害者の法律を考えたいです。

それから10ヶ月ぐらい後でセミナーを開きたいです。日本からピア・カウンセラーを呼んだり、講義をしてもらったりして、スリランカの障害のある人や政府の人に障害者の権利や自立生活についてわかってもらいたいです。

第7期生の仲間たちと

第7期生の6人といい友達になることができて、とても嬉しいです。私たちが国に帰った後、たいへんなことや苦しいことがたくさんあると思います。その時、メールやチャットを使って、相談をしたり、元気付けたりしたいです。そして、2年後ぐらいにみんなでまた集って、国に帰った後の活動について報告会をして、経験をシェアしたいです。その時、困っている研修生がいたら、私たちはその国に行って助けてあげたいです。

最後に

最後にみなさんにありがとうと言いたいです。日本語の先生たちや全国自立生活センター協議会のスタッフのみなさん、自立生活センター・東大和の田渕さん、海老原さん、福祉のまちづくりの会のスタッフのみなさんに感謝しています。それからDPI日本会議のみなさん、町田ヒューマンネットワークの皆さん、安積遊歩さん、樋口恵子さん、(財)日本障害者リハビリテーション協会(JSRPD)のみなさんにもお世話になりました。JSRPDのスタッフの人たちはいつも私たちを心配してくれました。とてもあたたかい人たちで家族のようでしたから、日本の生活は問題がありませんでした。

そして私たちに素晴らしい機会を与えてくれた(財)広げよう愛の輪運動基金の人たちに本当に心から感謝しています。

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