Duskin Leadership Training in Japan

最終レポート

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ニヨン・シナのファイナルレポート

自信
~日本の研修がくれたもの~

1.自己紹介

私の名前はニヨン・シナです。カンボジアから来ました。日本で私はいろいろな美味しい食べ物を食べました。カレーとか唐揚げとか焼きそばとか食べました。一番好きな食べ物は野菜炒めです。一番好きな飲み物はモカコーヒーです。毎日モカコーヒーを飲みます。

2.10月間の経験

1)日本語クラス

私は9月から3ヶ月間、日本語を勉強しました。文法や会話は大丈夫ですが、点字を読むことが一番大変でした。日本語の文字はいっぱいあって発音もたくさんあります。私は簡単な文字はよく読めましたけど、難しい文字は読めませんでした。でも、私はすごく頑張りました。日本語の先生と点字の先生は私をいつもサポートしてくれました。先生は皆さん親切でした。私は先生たちが好きでした。日本語研修の間に水泳も習いました。最初、私は7メートルだけ泳げました。その時、プールの水をたくさん飲みました。でも、たくさん練習したので、25メートル泳げるようになりました。

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2)グループ研修

12月にグループ研修がありました。障害者のための支援制度、いろいろな障害者のこと、リーダーシップ、虐待などを勉強しました。初めていろいろな障害者のことを勉強しました。それまで、視覚障害のことは分かりましたけど、ほかの障害のサポートの仕方は分からなかったです。日本の障害者のための支援制度はいいです。私の国には障害者のための支援制度がないです。障害のある人が支援機器を欲しかったら、自分で買います。政府は障害者のためにお金を出してくれません。そして、介助サービスもありません。虐待防止ワークショップもおもしろかったです。一番おもしろかったのは、ロールプレイでした。真砂子さんと那須さんはロールプレイが上手でしたから、二日間のワークショップがよく分かりました。一番難しいのはリーダーシップ研修でした。写真を見て、皆さんで正しい意味を考えました。でも、写真を見ていると、たくさんのアイディアが出てくるので、正解を探すのが大変でした。

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3)ホームステイ

お正月に、京都へホームステイに行きました。私は家族といろいろな所へ行ったり、おいしい物を食べたりしました。着物も着ました。着物は重くて、着るのに、すごく時間がかかりました。その時、私と私の家族はいっぱい写真を撮りました。それから、お父さんからカレーの作り方を習いました。ホームステイはおもしろくて楽しかったです。皆さんは親切でした。私は私の家族が好きでした。

4)パソコンの研修

ホームステイが終わってから、アットイーズでパソコンを勉強しました。マイクロソフトオフイスとHTMLを習いました。パソコンの研修で一番おもしろくて、一番難しいのはHTMLでした。HTMLを使ったウェブサイトの作り方を習いました。私はHTMLをよく知りたかったですから、すごく頑張りました。

5)スキー

1月に新潟へスキー研修に行きました。新潟は雪がいっぱい降りました。カ初めて雪で遊びました。初めはいっぱい転びましたけど、先生はいつも手伝ってくれました。研修の最後、スキーが上手になりました。スキーはとても楽しかったです。チャンスがあったら、また行きたいです。

6)八王子聴覚視覚障害者サポートセンター

八王子聴覚視覚障害者サポートセンターで、自立生活プログラム、いろいろな障害者のサポートの仕方やピアカウンセリングを研修しました。一番おもしろかったのはピアカウンセリングでした。そして私は一人暮らしの経験をして、自分でご飯を作ったりしました。私の国では一人暮らしすることが難しいですが、一人でいろいろなことをするのは楽しかったです。

7)日本ライトハウス

日本ライトハウスには、リハビリテーションセンターや情報文化センターなど、視覚障害者のためのセンターがたくさんあります。1週間目はリハビリテーションセンターに行きました。スポーツ、墨字、カラオケも経験しました。リハビリテーションセンターでは友達がいっぱいできました。暇な時、皆さんは「往生しまっせ」、「何でやねん」、「あかんで」など、大阪の言葉を教えてくれました。皆さんは親切でした。次に、情報文化センターで研修をしました。そこで私はいろいろな所へ行きました。神戸の盲学校へ英語の先生に会いに行きました。その時、いろいろな質問をしました。先生は教え方の経験や情報をたくさん共有してくれました。次に、盲導犬センターへ研修しに行きました。そこで歩き方を教わって、初めて盲導犬と一緒に歩きました。DAISYや歩行訓練のことも勉強しました。

8)ウイズ

ウイズでは障害者の仕事や白杖の作り方を勉強しました。いろいろな仕事もやりました。仕事は簡単で楽しかったです。ウイズの皆さんは優しかったです。

9)支援技術開発機構(ATDO)

ATDOでデイジーの研修をしました。フルテキストフルオーディオデイジーの作り方とかオーディオデイジーの作り方、テキストデイジーの作り方、いろいろなデイジーのソフトの使い方を習いました。デイジーの作り方はよく分かりました。研修の間に、いっぱいデイジーを作りました。

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10)メインストリーム協会

メインストリーム協会では、いろいろなおもしろい経験をしました。例えば、夜ずっと寝なくて話す経験です。朝6時まで友達と話したこともありました。ミニトライにも参加しました。皆さんと35キロを歩きながら、シュプレヒコールをしました。さよならパーティの時、私はいっぱいお酒を飲む経験もしました。お酒は甘くておいしかったです。いっぱい飲んだから、一人で歩けませんでした。メインストリームでたくさん友達ができました。皆さんはおもしろい人でした。

11)筑波大学附属視覚特別支援学校

最後の研修は、筑波大学附属視覚特別支援学校でした。そこでいろいろなクラスを見ました。英語クラスやホームメーキングのクラス、マッサージクラスや音楽クラスを見ました。英語クラスで、私は先生からいろいろないい教え方を習いました。おもしろいコースがたくさんありましたが、一番おもしろかったのは音楽のコースでした。学生はピアノが上手でした。私にとって、いい研修でした。

3.変わったこと

カンボジアにいる時、いろいろな所へ行きたいけど、一人では怖かったです。やりたいこともたくさんありましたけど、あきらめていました。学校で先生は学生にたくさん質問をします。他の学生が分からない時、私は手を挙げて答えを言いたかったです。でも、自信がなくて、怖かったから、手を挙げませんでした。

私は、目が見える友達と一緒にご飯を食べるのも嫌いでした。友達の前でスプーンを持つ時、ちょっと緊張しました。私は食べる時に、服の上にご飯やおかずをこぼすことがあるからです。それがわからないから、とても恥ずかしかったです。

目が見えないことは、悲しくて大変なことで、何もできないと思っていました。ですから、いつも先生や友達に頼っていました。自分のことを自分でやったり、自分の問題をよく考えたりしませんでした。そして、何でもすぐ諦めていました。やりたいことができないから、私の気持ちは悪くなって、すぐに怒っていました。

でも、日本で10ヶ月間いろいろな経験をしました。そして、私は自信が付きました。いろいろなことを自分でできるようになって、考え方が変わりました。

最初に、自分の障害の考え方が変わりました。日本で視覚障害者は何でもできます。仕事も旅行も一人でできます。それを見て、私の考え方は変わりました。

日本で私はいろいろなアイディアがありました。それを皆さんに話すことができました。自分の問題もたくさん考えました。例えば、私はタイムマネジメントができませんでした。暇な時、ずっと楽しいことをしていました。でも、日本ではタイムマネジメントが大切です。楽しい時間も忙しい時間もあって、自立生活ができます。それが分かりましたから、タイムマネジメントの考え方は変わりました。

日本でいろいろな所へ行って、いろいろなものを見て、いろいろな楽しいこともしましたから、私の気持ちはよくなりました。そして、自分の怒りをコントロールすることができました。

日本の研修は時々難しかったですけど、自分でよく考えて、最後まで頑張ることができました。カンボジアではすぐに良い結果が見られなかったら、待つことができなくてすぐにやめていました。でも、もし研修を頑張らなかったら、カンボジアのためのいいリーダーになれないと考えて、私は頑張りました。

日本で私は新しい人になりました。いろいろな経験をして、いろいろ変わることができたから、とてもうれしいです。自信がついたので、声も大きくなりました。

4.国に帰ってから

国へ帰ってから、私がやりたいことは4つあります。1つは大学でもっと勉強することです。2つ目は、自立生活センターでピアカウンセリングの仕事をすることです。3つ目は、盲人センターを変えることです。日本で勉強したことを、他のセンターに住んでいる人に教えます。そして、皆さんと一緒にカンボジアにある盲人センターを変えたいと思います。4つ目は、将来のことですが、私は英語の先生になりたいです。大学で視覚障害のある学生にも障害のない学生にも英語を教えたいです。

5.お礼

日本にいる間、友達や戸山サンライズのスタッフ、日本障害者リハビリテーション協会のスタッフにいろいろお世話になりました。皆さんは親切でした。私の気持ちは温かくなりました。

最後に、日本語の先生、研修先の皆さん、日本障害者リハビリテーション協会の皆さん、ダスキン愛の輪基金の皆さん、どうもありがとうございました。

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