Duskin Leadership Training in Japan

最終レポート

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ハビブラー・ラフマン・モラーのファイナルレポート

成功への旅

1.自己紹介

私はハビブラ・ラハマン・モラーです。バングラデシュから来ました。私の障がいはポリオです。子供の時から障がいがあります。私は30歳です。国で障がい者の団体でボランティアをしています。私の家族は11人で、みんな一緒に住んでいます。障がいがあるのは私だけです。

日本は私にとって初めての外国でした。1年前に結婚したので、奥さんに会えないのは寂しかったです。しかし、日本では楽しいことがたくさんありました。日本の食べ物や文化はおもしろかったし、いろいろな場所で遊ぶ機会もありました。地下鉄と新幹線に乗るのも初めてで、とても嬉しくなりました。バングラデシュのことを思い出して、寂しくなることもありましたが、日本も日本の人たちもとても楽しいです。

2.日本語・ホームステイ・スキー研修

日本に来る前、日本語は全然分かりませんでした。日本で3か月間、日本語の勉強をしましたが、日本語は難しいですから、時々心配でした。どうやって日本語を勉強すればいいのか分かりませんでしたし、平仮名とカタカナも書けませんでした。でも、先生たちは、とても親切ですから、だんだん日本語ができるようになりました。日本語を勉強している時、スイミングプールで水泳の研修もしました。とても楽しかったです。なぜなら、私はプールで泳ぐのが初めてだったからです。

私は、長野県で10日間のホームステイをしました。その時、日本の文化と食べ物、宗教や法律について勉強しました。長野に行く前、日本の文化や食べ物、そしてホストファミリーのことを考えて、私は心配していました。でも、家族はとても親切で、食べ物もおいしかったです。休みの日に、家族みんなで釣りに行ったり、神社に行ったり、面白かったです。

バングラデシュでは雪が降らないので、テレビでしか雪を見たことがありませんでした。日本で初めて本物の雪を見ました。スキー研修は、どうやってするのか分からなかったので、心配でした。最初はとてもドキドキしましたが、スキーの先生たちはとても優しかったです。私はバイスキーを使って滑りました。最後の日は、自分でバイスキーを操作しながら滑ることがでるようになりました。これは私にとって新しい経験になりました。

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3.集団研修と個別研修

集団研修では、障害者のリーダーになるために、たくさん勉強をしました。例えば、障害者の虐待や差別、法律や障害者の運動、アジアの障害者、聴覚障害者、視覚障害者、肢体障害者についてです。他にも企画書作成について学びました。新しい知識をもらいましたから、集団研修はとても大切だと思います。研修生同士で自分の気持ちや将来の夢を話す機会もありました。

個別研修で、障害者の問題、バリアフリー、障害者の生活、日本の障害者運動、障害者の福祉や国からのサービスについて勉強しました。

自立生活センターでは、障害者の自立生活について勉強しました。バングラデシュで障害者の問題がたくさんありますから、個別研修は大切です。今、私は、日本の障害者の生活が分かります。そして、障害者の自立生活の方法が分かりました。

DPI日本会議で、障がい者の国際的なセミナーと法律について学びました。障がい者の国際的なネットワークが分かったので、私も将来、国際的なネットワークを作りたいと思いました。

自立生活センター星空で1ヶ月ぐらい勉強しました。星空の事務所は小さいですが、障がいのある人とない人が一緒に働いています。このことも大切な運動だと思いました。他にも、障がい者のリハビリについて教えてもらいました。大阪にある、自立生活センタームーブメントでは、電動車いすを使っている人たち40人くらいと一緒に街に出て、スーパーマーケットや駅などのバリアフリーチェックをしました。募金活動も経験することができました。AJU自立の家では、障がい者の仕事について学んだり、車いすの修理を教えてもらったり、障害者の運動の歴史について話してもらったりしました。AJUではアジアの障害のある人たちにいろいろなサポートをしています。その方法についても教えてもらいました。AJUの研修の中で、一番印象に残っているのは、障がい者の合コンです。合コンはとても良かったです。参加していた障がいのある人には、嬉しい気持ちと悲しい気持ちのどちらもあります。もしOKがもらえなかったら悲しくなるし、OKだったら嬉しくなるからです。私の国にも恋愛や結婚のチャンスがない障がい者がたくさんいます。バングラデシュでも障がい者の合コンをやりたいです。

田野畑村にあるハックの家で、障害者のメインストリーミングの勉強をしました。田野畑村の人口は、40年前は8000人でしたが、今は全部で3500人です。コミュニティの人が少なくなるのは、大きな問題です。でも、ハックの家では、障害のある人、障害のない者、おじいさん、おばあさん、難病の人など、いろいろな人が一緒に働いています。とても良いコミュニティだと思いました。

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まとめ

ダスキンの研修はアジアの障がい者を大きな家族にしてくれます。私はダスキンファミリーのメンバーになれたことを嬉しく思います。アジアの障がいのある人がダスキン研修を受けて、いろいろな活動をしています。そして、アジアはだんだん障がい者にとって良い環境に変わってきました。

バングラデシュは小さいですが、賑やかな国です。人口の10パーセントぐらいの人に障がいがあります。バングラデシュの人は障害者に親切ですが、問題はたくさんあります。1番の問題はバリアフリーじゃないことです。そして、障害者をサポートする法律もあまりないですし、障害者が就ける仕事も少ないです。障害者の福祉制度もよくないです。私はNPOで障害者のために働いて、これらの問題を解決したいです。バングラデシュのダスキン卒業生と一緒に、障がい者のために働きます。これから、私の長い旅が始まります。

ダスキン愛の輪基金の皆さん、日本障害者リハビリテーション協会の皆さん、お世話になった皆さんに心からお礼を言いたいです。ありがとございました。

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