New Hope~新しい希望~
私はこの研修で障がい者の運動に役に立つことをたくさん学ぶことができました。フィジーでは障がい者のアクセシビリティがよくないです。最近、フィジー政府は障害者権利条約に批准しました。この研修は、私がフィジーへ帰ってから何をしなければならないか教えてくれました。
日本へ来てすぐ、ここでコミュニケーションを取るために日本語をならいました。日本語の研修は、特に外に出て買い物をしたり、人に会ったりしたときに役に立ちました。日本語を勉強したので友だちを作ることもできました。そして、新しい言葉を勉強するチャンスをもらったことは、とてもうれしかったです。
12月に私たちはグループ研修をしました。グループ研修ではいろいろな障がい者団体へ行きました。そして障がい者の運動や障がい者の課題と支援について学びました。障害のない人と同じように社会に参加することや自立して生活するなかで起こる問題を少なくすることを学びました。
5月のグループ研修では、プレゼンテーションの方法や企画書の書き方もならいました。これらの技術は、フィジーに帰ってから使いたいと思います。
グループ研修のあとで個別研修が始まりました。最初に、パソコン研修でウェブデザインをならったり、支援技術開発機構(ATDO)でアクセシブルな情報システム(DAISY)を学んだりしました。これらの研修はとても役に立ちました。
そのあとで私は京都へ行きました。NPO法人ゆにで障がいのある学生の支援について勉強しました。いろいろな大学へ行って、障がい学生支援センターについてならいました。音声認識ソフトについても学びました。そのソフトは、聴覚障がい者が勉強するとき役に立ちます。また、初めてサウンドテーブルテニスも経験しました。
次に3週間、大阪の日本ライトハウスへ行きました。そこで私は視覚障がい者の支援を学びました。大阪にある視覚障がい者のいろいろな施設へ行きました。1番感動したことはDAISYの映画です。音声ガイドで説明がありましたから、映画の内容がよくわかりました。
それから初めてタンデムバイクに乗ったり、ボーリングをしたりしました。新しいスポーツをすることはとても楽しかったです。
そのあと浜松のWITHで研修しました。そこで視覚障がい者の作品を見ました。おもしろかったのは、使い終わった点字の紙を再利用して、はがきを作ることです。私は自分の白杖も作りました。WITHのメンバーと一緒に花見をしました。初めてうなぎを食べてとてもおいしかったです。
次は滋賀県視覚障がい者福祉協会へ行きました。そこでも新しいスポーツを経験する機会をもらいました。私は野球を初めて経験しました。ゴールボールもしました。ダンスをしたり、忍者にも会いました。私はビールが好きですから、ビール工場にも連れて行ってくれました。見学が終わったあと、ビールを試飲することもできました。このような工場はフィジーにないと思います。滋賀の人たちはとてもおもしろい人たちでした。
最後の研修は神奈川県の光友会でした。光友会では障がい者が60人ぐらい生活しています。そこで光友会の支援を学びました。地方自治体からの支援についても勉強しました。江ノ島と鎌倉にも連れて行ってもらいました。そしてここでも私にとって新しいスポーツである、ローリングバレーボールをしました。ルールがとてもおもしろかったです。
ホームステイプログラムでは、お正月を日本の家族と過ごしました。そこで日本の生活と文化と伝統と新しい日本の食べものを経験しました。山梨に行ったので、富士山の写真も撮ることができました。そして初めて馬に乗ったり、温泉に入ったりしました。たくさんの新しい経験をもらって、うれしかったです。
スキーも初めての経験でした。雪も初めて見ました。
ディズニーランドへも行きました。そこで私はたくさん乗り物に乗りました。とてもすばらしいです。
それからブラインドサッカーとマラソンもしました。フィジーと日本のやりかたが少し違いましたが、とても楽しかったです。私はクライミングも初めて経験しましたが、おもしろかったです。
私はフィジーへ帰ったら、3つのことをしたいです。
1つめは、視覚障がい者のサッカーとゴールボールのナショナルチームを立ちあげたいです。そして2020年の東京パラリンピックに参加して、日本のみなさんとまた会いたいです。
2つめは、政府とアクセシビリティについて話して、バリアフリーにしたいです。たとえば、点字ブロックとスロープを付けたいです。また、音の出る信号機もフィジーにはありませんから、使えるようにしたいです。
3つめは、DAISYの本を紹介して、視覚障がい者のための図書館を作りたいです。
ダスキン愛の輪基金、ダスキンファミリー、日本障害者リハビリテーション協会、そして、研修でお世話になったみなさま、本当にありがとうございました。