帰国してからの、いくつかの私の活動を紹介します。
昨年の10月に開催された、第3回フィリピンCBR会議に参加しました。
その会議は、インクルーシブ成長に向けた政府の経済成長計画に焦点が当てられました。
これにより、フィリピンの障害者は、労働市場におけるより良い機会に恵まれることを期待しています。
また、NGOの間にこのテーマを啓蒙推進するための手段についても、議論がなされました。それにより、このコンセプトをより積極的に主張し、そして政府機関に対して支援をするよう促進することになります。
また、私は2つのワークショップにも参加しました。1つは、アクセシブルツーリズムのワークショップで、ホテルや観光地を障害者にアクセシブルにする方法などが紹介されました。これは私にとって、とても重要なトピックです。なぜならば、私が日本にいた時、特にミュージアムを訪問した際には、作品の紹介をしてくれるオーディオガイドや、センサー、触覚表示などがあり、十分に楽しむことができたからです。しかし母国フィリピンでは、建物のランプや点字などに過剰なまでに重きが置かれており、楽しむという点はあまり考慮されていません。今年はこの分野がもっと発展することを願っています。私は、アクセシブルツーリズムに関する自分の日本での経験をグループの参加者にも共有しました。
2つ目のワークショップはインクルーシブ教育についてです。フィリピンではもちろんインクルーシブ教育を実践していますが、例えば特別教育資金への分配などの、多くの問題が山積しています。
昨年11月には、ルソン北部にあるバギオ市を訪問し、初めてのコミュニティベースの研修を実施しました。特別支援教育教員を対象とした、視覚障害者のためのアンドロイドアクセシビリティについての研修です。私たちのチームはインクルーシブ教育や心得などについてのセッションも実施しました。詳細内容については以下をご覧ください。
12月には、ルソン南部のラグナ州、サンパブロを訪問し、Pa-aralang Pag-ibig at Pag-asa (School of Love and Hope)にて視覚障害のある学習者、親、そして特別支援教育教員を対象とした、コミュニティベース研修が実施されました。私はトレーナーのリーダーを務めました。そしてNVDAについて教えました。写真は研修の様子です。
そして、ようやく私の修士論文が承認されました。今文法のチェックをしていますが、完成したらお送りします。他のいくつかの書類を作成した後、卒業の申請をします。 また、NVDAを使ったコンピュータのナビゲーション方法の指導ビデオを作製中です。出来上がったらYoutubeにアップする予定です。
ありがとうございます。
アイリッシュ・アイエサ・メンデス