Duskin Leadership Training in Japan

最終レポート

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パク・ユンニョンのファイナルレポート(チャプター2)

私は障害者!

障害はマイナスの意味ではない
-私の考え方を変えてくれた自立生活夢宙センター-

10ヶ月間、いろいろなところで研修を受けましたが、そのなかでも大阪の自立生活夢宙センターで3ヶ月間の研修を受けることができたのは本当にラッキーでした。なぜなら、障害・障害者について新しい考え方を教えてもらうことになったからです。

夢宙センターの代表である平下さんは、いつも「障害があることで頑張らなくてもいいよ」と、私に言ってくれました。この言葉は私にとって本当に安心できる言葉となりました。骨折した時はいつも感じていた、それは障害の特徴で私のせいではないけれど、両親に対する申し訳ないという気持ち、それから、「障害があるからこそ誰よりも頑張らなければならない」と言われても、すぐに疲れてしまう自分が嫌だったことなどを思い出しました。あらゆる場面で我慢し、頑張って生きてきた自分に気がつきました。

でも、平下さんが言ったように思えるには、まず自分ができることとできないことを認める勇気が要ります。障害当事者スタッフから健常者スタッフまで、みんなが友達のような雰囲気の夢宙センターでは、何かあれば「だれか!」と呼べば普通に手伝ってもらえることになっています。でも、最初はそのことがすごく恥ずかしくて、できれば難しくても自分でやろうと頑張りました。しかし、夢宙センターでの生活にだんだん慣れ、平下さんの話が理解できるようになってからは、毎朝、夢宙に着いたら、「だれか!」と呼ぶのが普通になりました。

また、生まれて初めて「障害」をギャグにできると分かったことは、夢宙センターとの出会いをさらに意味深いものにしてくれました。夢宙センターの平下泰幸さんが、あるテレビ番組に出演しました。誰が見てもコンプレックスだと思う自分の低い背、ふくらんだお腹を見せて、笑いを取っているのがすごくショックでした。「障害」と聞くと憂鬱な気分になるのは、障害はマイナスの意味であり、隠すべきものだと今までは思われていたからです。でも、障害が個性であることにみんなが気付くようになると、「障害」という言葉にはもうマイナスの意味がなくなります。そして、私たちは障害者のことをもっと楽しく考えられるようになります。社会の障害者に対するイメージを変えるために、泰幸さんは絵本を書いたり、演劇を上演したりするなど、いろんな活動通じて頑張っています。私も自立生活夢宙センターで、自分の障害を楽しく認められるようになりました。

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韓国に戻ったら・・・
-帰国後の自分の話-

すべての研修が終わり、帰国だけが残っている今、不安になることも楽しみなこともいっぱいあります。不安になるのは、韓国に戻って本当の社会に向き合うとき、困難がいっぱいあるということ、そして、思い通りにいかないことです。でも、今回の研修を通じて、たくさんの夢が見つかりました。本当に大切なことは、私の力を信じて最後まで頑張ることだと今は分かっているので、韓国に帰るのを楽しみしています。

1.楽しいILPを作る

障害者が自立するためには、自分の強い希望が必要です。まず相談から始めますが、そのなかで私が大切だと思ったのはILPでした。楽しいILPとは、自立に不安や恐怖を感じている人にただ必要なことを体験してもらうだけではなく、一緒に文化活動を行うところまで実施しなければならないと思いました。せっかく自立するのに、楽しくないと感じてしまったら自立の意味も弱くなると思います。それから、ILPは一度で終わるのではなく、仲間を作って自立したあとでも続くものです。私は、楽しいILP作りをみんなと一緒にやりたいと思っています。

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2.優しいリーダー

去年12月に池住義徳先生から受けたリーダーシップ研修では、「リーダーは人の前を行かない、人の後ろを行かない、そばを一緒に歩く人がリーダーだ」と教えてもらいました。そして、夢宙センターの平下さんからは、「本当に強い人は優しい人だ」と教えてもらいました。私はみんなの話をよく聞く、優しくて強い、強くて優しいリーダーになりたいと思っています。

3.リポーター

私はいつからか、みんなに分かりやすく情報を伝えたいと思うようになりました。15人から自分史を聞き、みんなの前で13回の発表をしたことで、具体的にリポーターになりたいと思い始めるようになりました。この夢を叶えるにはたくさんの勉強が必要だと思いますが、夢に近づくために頑張りたいと思っています。

結論

すべての人はそれぞれ自分の力を持っています。ただ、それに気がつかないだけです。私もその中の一人でした。でも、ダスキンの研修生になり、私がもともと持っている力に気がついたこの10ヶ月間。私はこんなに大きく成長しました。

10ヶ月間の研修で、私は障害があってもほかの人たちを助けることができること、社会の中で堂々と生きていけることを学びました。そして、より肯定的に「障害」を捉えられるようになりました。韓国で「障害=マイナス」と考えている障害者に出会ったら、ありのままの自分が好きになれるように手伝ってあげたいと思っています。

ダスキンの皆さん、広げよう愛の輪運動基金の皆さん、私たちを見守ってくださった研修課の皆さん、いろいろなことを教えてくれた研修先の皆さん!心からありがとうございました。私は韓国に戻っても頑張ります(もちろん障害のことでは頑張りません。-笑-)。

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