Duskin Leadership Training in Japan

最終レポート

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グウェン・ガップ・アンのファイナルレポート(チャプター1)

“たね”から“はな”へ

コミュニケーション・バリア

私は2010年8月31日に日本へ来ました。関西空港にダスキンの皆さんが迎えに来てくれました。迎えの人がたくさんいましたから、私はびっくりしました。皆さんはとても親切でした。でも私はちょっと悲しかったです。なぜなら、日本語がぜんぜんわかりませんでしたから、コミュニケーションが取れませんでした。ほかの研修生ともしゃべりたかったですが、コミュニケーション・バリアがありました。ですから、最初はとても寂しくて、1週間ぐらいホームシックになりました。
最初の3カ月間は日本語を勉強しました。毎日の日本語クラスはとても楽しかったです。先生の皆さんはとても親切でした。はじめ日本語はとても難しかったですが、先生はいつも簡単でおもしろい覚え方を教えてくれましたから、だんだん日本語が話せるようになりました。

知識&チャレンジ

1. 新しい生活

はじめの個別研修先は「自立生活センターてくてく」でした。初めての個別研修でしたから、とても緊張しました。最初皆さんとあいさつした時、ハートがどきどきしました。でも、てくてくの皆さんはとてもおもしろくて、あたたかかったので、毎日楽しく研修をしました。鹿児島県の福祉の現状を勉強したり、養護学校や病院を見学したりしました。電動車いすサッカーと風船バレーボールもやりました。とても楽しかったです。でも、電動車いすはスピードが速いし、操作にも慣れていなかったので、自分でも車いすがどこに行くかわかりませんでした。電動車いすサッカーは本当に難しかったです。
一番印象に残った研修は自立生活プログラム(ILP)でした。ILPで新しい生活を経験しました。毎日一人でスーパーへ行ったり、体験室で料理を作って一人で食べたりしました。最初はとても寂しかったです。そして私は料理があまり上手ではありませんでしたから、全部焦がしてしまいました。その時はもっと寂しくて、悲しくなりました。でも、黒こげになっても諦めずに、何回も作りました。そして、だんだんおいしい料理が作れるようになりました。鹿児島での生活は自己選択と自己責任の毎日でした。

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2. うれしかったこと

大谷田就労支援センターでは、脳性まひの先生からいろいろなコンピュータスキルを教えてもらいました。特によかったのは、ホームページを習ったことです。二人の先生の教え方はとてもじょうずでした。ベトナムでホームページデザインを勉強したかったですが、チャンスがありませんでした。ですから、日本で勉強することができてすごくうれしかったです。ホームページのデザインは本当に難しくて、時間がかかりました。いつも晩ご飯を終えてから、部屋でまた3時までデザインをしました。ちょっと疲れましたが、自分のホームページをデザインすることができましたから、とてもうれしかったです。

3. 強くなった私

2月18日から4月2日まで沖縄県自立生活センター・イルカで研修をしました。一番長かった研修でした。イルカの皆さんとインクルシーブ教育を勉強しに大阪に行ったり、イルカの障がい者スタッフと一緒にメンバーの家を訪問したり、見学に行ったりしました。
私は沖縄に着いた時、とてもびっくりしました。なぜなら、沖縄はベトナムにちょっと似ているからです。沖縄はまだ大変なことがたくさんあります。例えば、交通です。ノンステップバスは少ないし、地下鉄もありません。研修中、いろいろな困ったことがあったので、私は研修を早くやめたかったです。でも、その時、イルカの代表とスタッフと相談して、リーダーになるのは簡単ではないということがわかりました。楽しいことだけではありません。大変なこともたくさんあります。もし心が強くなかったら、リーダーになることができません。それは、とてもいい勉強になりました。
イルカの障がい者はとてもアクティブで、皆さんはいつも社会活動に参加したり、障がい者の権利のために、運動をしたりします。問題やバリアがたくさんあっても、諦めないで、一緒に頑張ります。イルカの皆さんはとてもあたたかくて、体の中にパワーがいっぱいあります。イルカの皆さんは沖縄の風みたいです。私はイルカの人たちの強いパワーをもらって、沖縄の風のように強くなりました。いま私の体の中には沖縄の風とイルカの人たちのパワーがあります。

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4. おいしくて、新鮮なぶどう

4月3日から4月24日までAJUで研修しました。AJUで勉強した時、2つの「ぶどう」のイメージがありました。一つめはAJUの中にはいろいろな団体とプログラムがあって、それはまるでぶどうみたいです。二つめはピア名古屋の知的障がい者が作ったぶどうワインです。とても新鮮で、おいしいワインでした。皆さんと多治見のぶどう畑で一緒に仕事をしたので、おいしいワインを作るのは簡単ではないということが分かりました。大変なことがいっぱいありますが、皆さん一緒に仕事を頑張ります。雨が降ってもぶどう畑で仕事をします。多治見ワインの中には、皆さんの愛と、頑張る心が入っています。ですから、私はこのぶどうワインを飲んだ時、3つの気持ちがありました。はじめの気持ちは「好き」です。次の気持ちは「とても好き」です。最後の気持ちは「大好き」です。他にも、いろいろな社会活動に参加しました。あじゅらの踊りグループに参加したり、ワインの販売をしたりしました。デパートでワインの販売をしながら、アジアの障がい者の写真を見せて啓発活動をしました。とても意味のある活動でした。

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5. 新しい知識

ヒューマンケアとDPIは最後の個別研修でした。個別研修の中にヒューマンケアとDPIの研修がありましたから、私はとてもラッキーだったと思います。ヒューマンケア協会は日本で初めてできたCILです。そして今、ベトナムのCILをたくさんサポートしています。一週間の研修で、ヒューマンケアの歴史や理念、ピアカウンセラーの理念など勉強しました。短かったので、もっと勉強したかったです。私はCILを中心に勉強しましたから、DPIで研修することができて、とてもよかったです。

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