“たね”から“はな”へ
北海道へ遊びに行くことは私の夢でした。12月31日に私の夢が叶いました。一週間、佐藤さんの家でホームステイができて、とてもよかったです。毎日、ホストファミリーから愛をもらったので、寒くなかったです。とてもあたたかくて、忘れられないお正月でした。
1月に2日間、初めてスキー研修をしました。最初は本当に緊張して、転ばないか心配しました。でも先生はいつも楽しく話しかけてくれましたから、私はだんだんリラックスしました。そして、次の日はたくさん転びました。転ぶことはとてもおもしろくて、楽しかったです。下まで滑ることができた時、勝ったという気持ちがありました。誰かに勝ったのではなくて、私は自分の中にある心配な気持ちに勝ちました。とてもよかったです。スキー研修は意味のある思い出でした。
10か月間のダスキン研修でいろいろな新しい経験や、たくさんのいい勉強ができました。その中でも強く印象に残った勉強は、障がい者の運動の歴史や、自立生活センターのこと、日本のリーダーシップ研修などでした。このすばらしい知識を持って、ベトナムへ帰り、障がい者のために働きたいです。いろいろな障がい者のための活動をやりたいと思います。
ベトナムでは今もまだたくさんバリアがあります。ですから、障がい者のみんなと一緒にバリアフリー生活を作りたいです。皆さんと町に出て、いろいろなところへ行って、バリアフリーチェックをして、政府の人たちと相談します。それから、ベトナムにある障がい者のグループの中に車いすの支給プロジェクトを作ります。また、ベトナムの中部の障がい者はまだ大変ですから、中部で自立生活センターを立ち上げたいです。
ダスキンから一つの新しいパワーと新しい知識になる「たね」をもらいました。もらった「たね」は10か月間で強く、きれいな「花」に成長しました。私の希望は、これからもっとたくさんのアジアの障がい者がダスキンの「パワーのあるたね」をもらうことです。最後に、ダスキンの皆さん、広げよう愛の輪運動基金の皆さん、日本障害者リハビリテーション協会の皆さんなど、研修でお世話になった皆さんに心からお礼を言いたいです。本当にどうもありがとうございました。