強くなった私
私は19歳の時からずっとヤンゴンのろう学校で働いていました。ある日、校長先生に呼ばれ、ダスキンの研修について話を聞きました。校長先生は私に、帰国後もろう学校やろうの子どもたちと一緒に活動する意思があるかどうか尋ねました。私がそのつもりであると答えたところ、先生は応募用紙をくれました。応募して数か月後に、日本の人たちが面接に来ました。そして、選考の結果、私は合格することができたのです。しかし、合格してから急に不安でいっぱいになりました。日本人は私に親切にしてくれるかどうかわからなかったからです。ミャンマーにいたころの私は、誰かに助けてもらうことが多かったのです。またいつも家の中にいて、あまり外出をしませんでした。しかし、日本に来て、さまざまな経験を通して、初めて自立した生活を送ることができたと感じています。ですから、私はこのレポートのタイトルに「強くなった私」を選びました。
来日後の3か月間、日本語と日本手話の勉強をしました。どちらも日本で初めて勉強しましたが、手話はとても簡単でした。しかし、日本語はとても難しかったです。3か月間頑張って勉強して、看板や駅の表示が少しわかるようになりましたが、日本語を書くのは苦手でした。12月に行われた日本語能力試験では絶対に合格したいと思っていましたが、残念ながら不合格でした。それを知った時は悲しくて、部屋に戻って一人で泣きました。しかし、今も日本語の勉強は頑張っていますし、帰国後も勉強を続けたいと思っています。ダスキンの先輩であるアウンコーさん(第2期生、ミャンマー出身)のように、いつの日か日本語で上手に読み書きができるようになりたいです。
毎週水曜日に水泳を勉強しました。私は水泳が大好きですが、得意ではありません。週1回のレッスンだったので、あまり上達しなかったのです。研修生同士で競争すると私はいつもビリでした。ミャンマーでは水着になるのが恥ずかしく、水泳をしたことがありませんでしたが、今は平気になりました。
お正月に長崎の湊崎さんのお宅でホームステイを経験しました。お父さんとお母さんに日本の文化をたくさん教えてもらいました。一緒にいろいろなところを観光しました。お母さんと一緒に料理を作り、毎日おいしいものをたくさん食べました。お母さんは大切にしまってあった着物を私に着せてくれました。とても優しいお父さんとお母さんでした。心からお礼を言いたいです。