月曜日の午後、ほにゃらの皆さんと一緒に「いばらき社会リハビリテーションフォーラム」(リハフォーラム)に行きました。リハフォーラムでは、NHK番組「バリバラ」レギュラー、玉木幸則氏による講演「自分らしく生きる~自立の始まりは 自分で選び 自分で決めることから~」を拝聴しました。玉木氏の講演で、私は「障害者の自己決定は、多様性(ダイバーシティ)のある完全な共生(フル・インクルージョン)社会への架け橋」ということを身にしみて感じました。講演後、同会場で行った展示会を巡って、茨城県内の自立訓練事業所などのブースを見て回りました。
火曜日、ほにゃらをしばらく出て、二泊三日の見学で水戸市の「自立生活センターいろは」(いろは)を訪問しました。いろはの三浦さんは私をいろは自立生活体験室と千波湖に連れて行って、水戸市内を見て回りました。夜、いろはの増子さんのお家に泊まりに行って、いろはの介助者さんたちとお酒を飲みながら、お互いの仕事や人生について語り合いました。
水曜日、いろはの皆さんと一緒にDET研修(障害平等研修)に参加しました。街中で見かけるバリアの絵やビデオを観て、「障害とはなに」および「障害はどこにある」などの疑問を同じテーブルの研修員と議論し合って、障害者を含む誰もが暮らしやすい街づくりに向けて取り組むべき課題や行動を考えました。夜、いろはの食事会の後に、いろはの八木さんのお家に泊まりに行って、身体障害者の生活について雑談を交わしました。
木曜日の昼、つくば市に戻って、ほにゃらの川端さんは私を筑波大のDACセンター(ダイバーシティ・アクセシビリティ・キャリアサポートセンター)に見学に連れて行きました。現場の支援者と話し合って、DACセンターにおけるダイバーシティの推進・障害のある学生に対する修学支援および学生のキャリア形成支援を見学することができ、とても勉強になりました。筑波大支援室を見学することは、帰国後の糧になると思います。
金曜日の午前、ほにゃらの男性スタッフ会議を傍聴し、介助者たちはどのように利用者の状況やニーズに応える支援策を練るのかを勉強しました。午後、スタッフ研修に参加し、介助者たちと共に自分の地震被災経験を踏まえながら障害者のための地震防災対策を話し合って考えました。夕方、ほにゃら金で私は自分史や台湾の紹介をめぐる発表をほにゃらの皆さんにしました。夜、ほにゃらは私のために台湾料理を作ってくれて、ほにゃらの皆さんと一緒に懐かしい台湾の味を満喫しました。
土曜日、ほにゃらの皆さんと一緒にお出かけして、富岡町など東日本大震災被災地を巡りました。大震災から8年、未だに残る荒廃した建物はまるで時が止まったように、地震の恐ろしさと人間の脆さを静かに語ってくれました。午後、Jヴィレッジで昼食を取った後、スパリゾートハワイアンズに行って、フラガールショーを観たり「江戸情話 与市」という世界最大級の露天風呂を楽しめたりしました。一日中の観光で福島県の太平洋側を見て回って、被災地の現状や復興を自分の目で確かめ、今までマスコミによって造られた「核廃墟」という福島への固定概念を覆しました。