月曜日、精神障害者ピアサポートセンター「こらーるたいとう」が運営するピアレストラン「こらーるカフェ」に見学に行きました。こらーるカフェは、精神障害者だけではなく、身体障害・知的障害などの重複障害を持つ当事者および一般市民がコラールのように協力し合って伴に運営している就労継続支援B型事業所です。用意してくれた手作りの焼き菓子を楽しみながら、当事者である該団体代表の加藤さんから、こらーるたいとうの設立経緯およびピアサポート・自立生活プログラム・権利擁護など障害者支援の取り組みについてのお話を伺いました。午後、こらーるカフェの利用者さんと直接会って、自らの人生や生活のあり方などについて語り合いました。こらーるカフェでの見学を通じて、日本における精神障害者に対する就労支援および作業所のあり方を生々しく学びました。
火曜日、DPI議長補佐の崔さんによる講義で国連障害者権利条約について勉強しました。わずか2時間でしたが、崔さんは条約の歴史をはじめ、日本が条約を批准した後の法構造、障害に関する考え方のパラダイムシフト、合理的配慮の概念や事例、条約の各条文などを丁寧に教えてくれました。この講義を通じて、障害者権利の源である国連障害者権利条約に関するコンセプトや条文を学んできました。ちなみに、当日私は日直でした。肢体障害のある私にとって、PCやプロジェクターマイクの配置・点検および会場の後片付けは可能ですが、講師にお茶を出すことが難しいです。幸い、ヨンテンさんの手助けのおかげで、お茶を出すことが無事にできました。
水曜日、所沢市にある「国立障害者リハビリテーションセンター」(国リハ)および「国立職業リハビリテーションセンター」(職リハセンター)に見学に行って参りました。国リハにおいて、視覚障害者ガイドヘルパーや手話通訳などのリハビリテーション専門職を育成する学院、そして発達障害福祉サービスを提供する発達障害情報・支援センターを見学しました。職リハセンターにおいて、機械製図・建築設計・DTP制作・OA事務・販売物流などの職業訓練コースの様子も見学しました。国リハ・職リハセンターでの見学を通じて、職業リハビリテーションを含む日本における障害福祉サービスおよび障害福祉従事者の人材育成の取り組みを学んできました。見学の帰り道で、なんとサンライズに到着直前に私の車椅子のバッテリーが切れました。幸い、ヨンテンさんが私の車椅子を押してくれまして、おかげさまで無事に帰れました。
木曜日・金曜日の二日間にわたり、リハ協の虐待防止ワークショップに参加しました。ワークショップにおいて、日常生活における障害者虐待行為・虐待に対する問題意識・虐待発生時の対応および虐待防止の取り組みを勉強しました。そして、私たち研修生も自らの被虐待経験を活かし、寸劇の形で当事者の視点から虐待の発生状況や対応を模擬するシミュレーションを考案・実行しました。ワークショップを通じて、障害者虐待行為を意識して対応に取り組めるようになれました。学んできた知識を活かして、自ら作り出した「自己責任論」「学習性無力感」という心理的障壁を乗り越え、好きになれる自分は生きる喜びを必ず再び見つけ出せるでしょう。