火曜日の朝、大阪経済法科大学の一木教授による講義で、日本におけるインクルーシブ教育の現状や課題について勉強しました。私たち研修生は、日本のケースを学びながら、自分史や自国における障害児教育の現状を出し合って、それに踏まえて分離教育、統合教育ならびにインクルーシブ教育など様々な教育の捉え方を議論しました。おかげで、自国のインクルーシブ教育の向上を図るため日本の教育制度から学べることを把握しました。午後、日本盲人会連合(日盲連)の講師による講義で、日本における視覚障害者団体の運動の歴史と現状を勉強して、盲ろう者など視覚に障害がある重複障害者はどのような支援を受けながら地域で働いていて自立生活を営めているのか、講師との話し合いを通じて理解を深めていきました。
水曜日、私たち研修生は「社会福祉法人武蔵野」の障害者福祉施設群へ見学に行きました。昼、武蔵野福祉作業所に所属する「やさい食堂七福」を訪れ、作業所とも思えない風雅なレストランで農家料理を楽しめました。午後、武蔵野福祉作業所に行って、菓子箱作りや詰め合わせ、封入作業、給食調理など該施設で行っている就労支援プログラムの様子を見学しました。そして、「きたまちハウス」というグループホームにお邪魔して、重度知能障害者はどのような居住支援を受けながら自立生活を営めているのかを勉強しました。それから、武蔵野障害者総合センターに所在するデイケアセンター「山びこ」を訪れ、知的障害・自閉症等障害のある利用者さんが受けている手作業、芸術創作ならびにリラクゼーション等日中活動系サービスの様子を見学しました。一日中の見学は少し疲れましたが、私は日本における居住支援、就労支援および社会活動支援の仕組みや実態を自分の目で確かめることができ、大変勉強になりました。
木曜日、全日本ろうあ連盟の嶋本さんによる講義で、日本におけるろうあ当事者の活動を勉強しました。嶋本さんは、自分が歩んできた教育史を振り返って、特別養護老人ホーム「淡路ふくろうの郷」を利用している聴覚に障害のあるお年寄りさんの物語を語りつつ、日本のろうあ者が自分の権利のために戦ってきた歴史を綴りました。私は嶋本さんによる「ろうあ児は口話教育を受けざるを得なかった」「ろうあ者は不妊手術を受けさせられた」などの話を驚きながら聞いていて、日本におけるろうあ者の差別や戦いを生々しく学びました。
金曜日の午後、私たち研修生は新宿区立障害者福祉センターの料理教室で、自国の料理を作ってみました。私は台湾にいた時、早朝出勤のため外食ばかりして、自炊はあまりしなかった。このイベントを機に、私は料理作りに挑戦してみました。私の料理を食べに来る方々に本場の味を伝えるために、私はオンラインショッピングで台湾の食材を調達し、日本に遊びに来た友人にも台湾の食品を持って来るように頼みました。結局、3、4時間努力した後、私は研修生皆さんの手助けで主食・副食・デザート・飲み物を次々と完成して、花雕鶏麺(ファーデァオジーメン)、ぷるもちえび水餃子、八宝粥(ハッポウカユ)、焼仙草(ヤキセンソウ)などバラエティーに富んだ台湾料理を作り上げました。夜、私たち研修生は歓談の中でダスキン、リハ協、JICAの方々と一緒にそれぞれ個性的な異国料理を楽しめました。
日曜日の朝、私たち研修生は伝筆協会の講師によるセミナーで「伝筆」(つてふで)を体験しました。私たちは感謝の気持ちを「ありがとう」という言葉にし、今までお世話になった方々に伝えるように、想いを込めた文字やイラストを筆で紙に書いて飾りました。伝筆は書体や筆順などの固定概念にとらわれず、書道の概念を外していますので、研修生の皆さんは自由な筆遣いで自分の感情を鮮やかな色で紙に彩りました。このセミナーのおかげで、私は久しぶりに絵筆を執って、自分らしく気持ちを表すうちに童心を思い出した。